X ーthe another storyー
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第三十八話 場所その二十
「気のせいか」
「そうじゃないかな」
玳透もそれはと返した。
「やっぱりね」
「そうなのか」
「ここにいるのは僕達だけで」
「他の気はな」
「地の龍も動いていないなら」
「その気配はなかった」
神威は言い切った。
「外からのものはな」
「それじゃあだよ」
「俺の気のせいか」
「戦いの後で気が昂ってるんだ」
こう神威に話した。
「だからまずは落ち着こう」
「そうだな、ここは」
「お茶でも飲もう。煎れるよ」
玳透は自ら申し出た。
「茶道でも何でもね」
「茶道か」
「これでも学んでいてね」
その茶道をというのだ。
「煎れることは出来るよ」
「そうか、ならな」
「うん、皆で飲もう。お菓子も出るしね」
こちらもというのだ。
「そちらも楽しんで落ち着こう」
「お菓子もか」
「和菓子だよ。和菓子は茶道に欠かせないからね」
「お茶と一緒に食うか」
「そうするからね」
「そうか、ならそちらもな」
「楽しもう」
こう話してだった。
神威は玳透について行った、他の天の龍達も続いた。そしてそこからそれぞれの話をするのだった。
第三十八話 完
2023・8・1
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