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ドリトル先生の落語

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第八幕その三

「芸能界にいるとね」
「お仕事としてあるんだね」
「奇麗だと」
「アイドルや女優さんでなくても声がかかる」
「そうしたものなんだ」
「そうだよ、いいか悪いか別にして」
 そうしたことは関係なくというのです。
「グラビアは必須みたいなものだからね」
「普通だと考えていいんだ」
「グラビアのお仕事も」
「奇麗な服や水着を着て撮影してもらう」
「それも立派なお仕事だね」
「そうだよ」
 まさにと言う先生でした。
「胸を誇っていいお仕事だよ」
「しかし日本ってグラビア多いかも」
 チーチーはふと思いました。
「そのお仕事が」
「漫画雑誌とかだといつもあるしね」
 ホワイティも言います。
「アイドルの人とかの」
「表紙にもなってるしね」
 ジップは先生やトミーがお家で読んでいるそうした雑誌を思い出しました。
「よくね」
「もうアイドルイコールグラビアっていうか」
 老馬はこう言いました。
「そんな風にもなってるね」
「ステージに握手会に」
 ガブガブも言います。
「グラビアはアイドルの人達のお仕事の常だね」
「日本はアイドルの人も多いし有名だけれど」
「グラビアもその分多いね」
 オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「あらゆる雑誌で掲載されていて」
「百花繚乱って感じだね」
「色々な人がグラビアのお仕事して」
「その中に春琴さんも入っているのね」
 チープサイドの家族はこの人もとなりました。
「そういうことね」
「そのうちのお一人だね」
「まあイギリスより多いわね」 
 ダブダブは自分達の故郷のことを思いました。
「日本のそちらのお仕事は」
「イギリスも結構あるけれど」
 トートーはそれでもと言いました。
「日本の方が多いことは事実だろうね」
「そうね、コンビニ行ったらアイドルの人が表紙の雑誌は絶対に見るし」 
 ポリネシアも言います。
「その表紙を開いたらグラビアだから」
「まあビクトリア時代と比べたら」
 イギリスのとです、先生は言いました。
「今の日本はあけっぴろげだね」
「そうだね」
「物凄くね」
「日本のグラビアは沢山あって」
「開放的な感じだよ」
「日本はこうしたことは昔から開放的だね」
 先生はあらためて言いました。
「江戸時代からね」
「その傾向あるよね」
「言われてみると」
「明治からは堅物な感じもあったけれど」
「浮世絵とかもあったし」
「それも日本だよ」
 先生は微笑んでお話しました、そしてです。
 お昼ご飯を食べた後に動物園に行ってそのうえで日笠さんとお会いして寄席に誘いますと明るい笑顔で言われました。
「はい、是非です」
「一緒に来て頂けますか」
「先生と一緒なら」 
 それならというのです。
「何処でも」
「いや、そう言って頂いて何よりです」
 先生は日笠さんが一緒にと言われてそれならと答えました。 
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