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オズのカリフ王

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第八幕その二

「私達の国はね」
「お空の精霊さん達のお国は」
「連合王国はね」
「連合王国と言っても色々な形があるわね」
 トロットはこうも言いました。
「幾つもの国の王様を一人の人が兼ねている場合とね」
「私達の国みたいにね」
「それぞれの国に王様がいて」
「順番で国家元首を務めたりね」
「一番偉い王様がいたりね」
「そうなっているわね」
「最初の国はあれだね」 
 キャプテン=ビルも言いました。
「外の国のイギリスだね」
「そうよね」
 トロットも頷いて応えます。
「あの国はね」
「四つの国から成り立っているね」
「イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドで」
「それで四ヶ国の王様をね」
「一人の人が務めているよ」
「そうよね」
「それでポリクロームみたいな国もね」
 それぞれの国に王様がいて順番で代表と務める国がというのです。
「あるよ」
「外の世界で言うとマレーシアよね」
「そうだよ」
「それで」 
 トロットはさらに言いました。
「最後のね」
「それぞれの国に王様がいてね」
「一番偉い王様がいる場合もね」
「あるよ」
「そうよね」
「そこはね」
「その君それぞれね」
「そうだよ」
「それで一番偉い人が皇帝になるとよね」
 つぎはぎ娘が言ってきました。
「帝国になるのよね」
「そうよね」
 ビリーナはつぎはぎ娘に応えました。
「ブリキの樵さんは皇帝なのよね」
「それでウィンキーを治めているけれど」
「そのウィンキーもね」
「オズの国の中の一国で」
「オズの国全体の国家元首となると」
「オズマなのよね」
「オズの国はオズの国で特徴があるからのう」
 ノーム王は腕を組んで考えるお顔で言ってきました。
「皇帝の上にじゃ」
「お姫様がおられる」
「そうであるな」
 ドワーフ王に応えました。
「オズの国は」
「王も皇帝もな」
「皆な」
「全てな」
 まさにというのです。
「オズマ姫を国家元首としてな」
「オズの国におる」
「オズの国は皇帝の上に王女となる」
「そんな国じゃ」
「そうした国もある」
「そうであるな」
「確か外の世界だと皇帝が一番偉いのよね」 
 つぎはぎ娘はこのことを指摘しました。
「そうなのよね」
「そうそう、それで日本の天皇陛下がね」
 ビリーナが応えてお話します。
「皇帝なのよね」
「日本語では天皇となって」
「英語だとエンペラーとなってね」
「皇帝になるのよ」
「そうよね」
「それでオズの国は」
「皇帝を戴く国のさらに全体の国としてね」 
 ウィンキーのというのです。 
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