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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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2-7

 連休の間、たっ君は練習と対校試合があるか言っていたけど、最終日は一緒にハイキングに行こうと誘ってくれていた。

 だけど、私は泉希ちゃんと京都に遊びに行くのを話合っていて

「水族館がええんちゃう?」

「うーん みゅうみゅんはお魚 見慣れてるからなーぁー 動物園が良い 行ったことないものー」

「お前等 どっか 行くんかぁー 動物園って 幼稚園で行くとこやろー」後ろから、道弘だ。私達は無視していた。

「そうかー みゅんが行きたいのなら そーしよっかー」

「なぁ なぁ 女の子 二人やと 危険やろー」と、又、後ろから道弘が・・

「お弁当 持ってく?」と、私は無視するように泉希ちゃんに話掛けていて

「うーん 面倒ヤン コンビニがなんかで済まそー」

「コンビニかぁー 味気ないのー おにぎりぐらい 作られへんのか?」と・・・

「なぁ 何 着て行く? あわそうな!」と、泉希も無視していたら、二人の間に顔を
入れてきて

「なんで お前ら 無視するねん」 

「なんやねん! 邪魔するな! みゅうみゅんは泉希と話してるの! だいだい お前等ってなんやー お前等呼ばわりされたくない! あっち 行け!」

「そー ゆぅーなよー 仲間に入れてくれよー 俺も行くから!」

「いつ 道弘君のこと 誘った?」と、泉希ちゃんも冷たく言っていた。

「そんなぁー お願いしますだぁー お姫様達 どうか わっしゃーぁをお供に加えてくやんせ」

「アホかぁー 君は・・ 泉希 どうしょっかー? みゅうみゅんは 良いけどー」

「そーやねー まぁ 賑わい程度には なるかー」

「じゃーぁ みゅうみゅんと泉希が行くねんでーぇ 邪魔するなよ!」

「わかった ボディガードする」

「へっ まぁ 頼りにしとくかぁー 一応な!」

 そして、当日、駅前で集まって・・・だけど、道弘は同じクラスで、天堂励《てんどうすすむ》を誘っていた。まぁまぁ素直な子なので、だめという理由も無かった。私達は白のポロシャツに胸にはMiのワッペン、肩口には泉希のお母さんが作ったと言う皮製のウサギのブローチ・・・ベージュの綿の短パンで裾が折り返しになっているものに長めの白いソックス。お揃いにしていたのだ。ただ、私は野球帽だったけど、泉希はバケットハットから長めの髪の毛を垂らして・・・私は、相変わらず、知らない人が見ると男の子かと・・・。

電車に乗っている途中、私が窓の外を懸命に見ていたものだから、脇で道弘が、見える景色を説明してくれていた。

「あの山のてっぺんには古くから神社があって、男山って勝負の神様って言われてるんだ。もう直ぐ、鉄橋だけど・・・木津川。これより下のほうは淀川。上流は桂川とか宇治川と合わさるんだ。」

「ふーん 詳しいんだね 道弘」

「うん 社会で勉強した 宇治川の先は瀬田川で、その元は琵琶湖なんだよ だから、俺等の水道も琵琶湖の世話になってるんだ」

 私は、道弘のことを見直していた。ドブネズミなんて言ってゴメンナサイ。こいつは以外とすごいんだ。ネズミじゃぁなくてモモンガかなって。

 電車を降りて、地下鉄で一駅乗って、平安神宮の参道というのを歩いて、動物園に着いた。家族連れが多くて、私達のようなグループって居なかったのだけど、とりあえず、私達は中に入って、私が、アムールトラが見たいと言っていたので、真っ先にその檻に向かった。

「ガォー ガォーォ」 木の根元で寝そべっていたトラ達に向かって私は大きな声で

「ちょっとー みゅん やめてよー 恥ずかしいじゃぁない お昼寝の時間だなんだからぁー」と、泉希が止めてきていたけど

「だから 起こしてるのー うーワン」 その時、ちょっと頭をもたげるようにしたけど、直ぐに、また寝てしまった。

「今 ちょっと 起きて こっち見たよー ガォー」

「もう いいわよー 小さい子もウチ等を見てるじゃぁない 次へいこー」と、泉希は私の手を握って無理矢理その場から離されていた。

「まってぇーなー 泉希ぃ ヤマネコ達 見てないヤン」

「もう ええってー 寝てるて! 帰り見よー とにかく ここから 離れるの! ほらぁー まだ あの子がウチ等見てる」と、近くの野鳥舎に引っ張って行かれたけど、私は鳥には興味が無かったのだ。

 そのまま、私と泉希は手を繋いで歩いていたのだけど、そのうち私は気がついたのだ。

「なぁ 道弘 時々 みゅうみゅんの背中とか腰のあたり 触って来てるやろー? なんやねん!」

「あっ あぁー ガードしてるんや」

「なに からぁ?」

「まぁ そのー 動物達に襲われんよーに・・・」

「アホかぁー 別に触られるん 平気なんやけどなぁー 背後霊みたいで 気色悪い 他人が見たら変に思うでー やめてやー」

「・・・わかったー みゅうみゅんも 完全に 関西弁やのー」

「道弘君 やーらしい 勝手に 女の子 触ったらあかんでー この すけべー」

「泉希 まぁ みゅうみゅんは そんなん平気やから 道弘 責めんでもええよー みゅうみゅんは 別に 道弘を男って 思ってへんから」

「なんやねん そらぁー えらい 言い方やのー 俺やって そっちのこと 女って思ってへんワー」

「それは ダメ! 男は女の子を労わる使命があるからネ!」

「勝手な言いぐさやのぅー なぁ 励?」

「そーだな まぁ みゅうみゅんは 少し 気ままなとこあるから ええんちゃうかー でも、さっきから 道弘が手を添えるようにしてるのって 羨ましかったよ」

「ほらぁー こいつも みゅうみゅんの ファンなんやでー」

「へぇー へぇー いつの間にぃ? そんなん?」と、泉希が大きな声で

「いや 俺等 泉希がNo1やー 隠れファンなんやでー そやけど、泉希は 高値の花っていうかー いつも、ツンとした感じで近寄りがたかってん でも、みゅうみゅんが来てから 泉希は変わった 親しみやすくなったよー」 

「そう 変わったぁ?」

「うん 柔らかい感じ 今日は かわいこちゃん 二人と一緒出来て 幸せです」

「みゅん 聞いた? かわいこちゃん 二人だって!」

「ふふふっ 当たり前 ヤン 道弘 今の言葉 忘れるなよー」

 私達はその後、ゾウとかキリンさんとかを見て、帰る前にもう一度ヤマネコの前に・・・だけど、寝そべったままで何にも面白く無かったのだ。私が、しょげていたのか、道弘が

「しょーがないよ あいつ等にも 自分の生活スタイルがあるんだからー」と、あんまり訳がわからないふうに慰めていてくれた。なにかと気付かってくれる道弘には嫌な感じはしてなかった。
 
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