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夢幻水滸伝

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第三百十六話 ケンタッキーの牧童その十一

 ギンズバーグは勢力圏内の統治を行いその中で軍隊も整えていった、そうしているうちに遂にだった。
 どうしても降らないある街についてだ、ギンズバーグは攻撃を決意した。
「一万の兵を鉄道でや」
「はい、即座にですね」
「兵器や物資と共にですね」
「あの街の傍まで送りますね」
「そうしますね」
「車も使ってな」
 こちらもというのだ。
「やってくで」
「わかりました、ではです」
「即座に行動に移りましょう」
「そしてそのうえで、です」
「戦いましょう」
 将軍達も応えた。
「そうしてです」
「あの街を攻略しますね」
「そうしますね」
「そうするわ、僕はレキシントンにおるけどな」
 この街にというのだ。
「そやけどな」
「はい、軍はですね」
「送りますね」
「そうしますね」
「戦車に大砲を持って行って」
 こうした兵器もというのだ。
「それで航空機もや」
「用いますね」
「使える兵器を全て」
「そうしていきますね」
「そうするわ」
 こう言ってだった。
 早速将軍の一人に一万の兵を与えて出陣させた、すると軍は迅速にその街に向かってそのうえでだった。
「もうかいな」
「はい、一万の軍勢が来ますと」
 現場の将軍はギンズバーグに貝殻で話した。
「あちらは戦の準備も出来ていなくて」
「これでは負けるってなってか」
「こちらの軍勢を見ただけで」
 まさにそれだけでというのだ。
「降伏しました」
「そやねんな」
「車や鉄道を使いますと」
 将軍はさらに話した。
「実際にです」
「すぐにやな」
「軍を動かせますね」
「そやな、僕は軍のことは政特に牧畜程詳しくなくて」
 それでというのだ。
「今回一万の軍勢で勝てると思ってな」
「送られたのですね」
「それで車や鉄道使ったらな」 
 将兵や兵器、物資等の移動や輸送にだ。
「多くのもんを迅速に出来ると思ってたけど」
「それでもですか」
「まさか敵の戦の準備が整う前にな」
「こちらが来るとまではですね」
「思わんかったわ」
 そうだったというのだ。
「ほんまな」
「そうでしたか」
「しかしよかったわ」
 この度のことはというのだ。
「戦わずして勝ってな」
「それで、ですね」
「ああ、ほなな」
 それならというのだ。
「これでや」
「戦は終わりで」
「その街も組み込んでな」
 自分達の勢力にというのだ。 
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