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夢幻水滸伝

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第三百十五話 ネクロマンサーの戦いその十四

「今は周りの状況見たいわ」
「というとアメリカの」
「この国の状況をですか」
「ご覧になられたいですか」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「決めたい、どうもあたしの器はここまでや」
「ここまで?」
「ここまでといいますと」
「どういうことでしょうか」
「そやからあたしは一人やとな」
 それならというのだ。
「もうな」
「このミシガン州ですか」
「ミシガン州を統一して治める」
「そこまでだというのですか」
「そや、何故星のモンが大勢おるかも考えた」
 このことについてもというのだ。
「あたしはな」
「神星の方が十八人に、ですね」
「天地人の方がそれぞれ七十二人」
「合せて二百三十四人」
「それだけの方がおられますね」
「それぞれの国と地域にな、それでな」
 ルイーザはさらに話した。
「どないするかやが」
「これからですね」
「どうするか」
「様子を見られますか」
「そうされますか」
「そや、それでや」
 考える顔で言うのだった、今ルイーザは自分のことを考えてそうしてこれからどうするかを周りに語っているのだ。
 そしてその言葉をだ、ルイーザはさらに考えつつ言う出すのだった。
「あたしは決めるわ」
「これからですね」
「これからのことを決められますね」
「そうされますね」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「ことを決めたいわ」
「そうですか」
「それではですね」
「これからは内政に専念されますね」
「そうされますね」
「そや、そうするわ」
 こう言ってだった。
 ルイーザはミシガン州を統一すると州全体の内政に専念しそのうえで国力の充実に専念した。そうしてだった。
 暫くしてだ、ルイーザは自身の執務室でその話を聞いて言った。
「ルイスさんからか」
「はい、お話をしたいとです」
 報をする官吏若いクワガタの昆虫人の彼が答えた。
「言われていますが」
「どんな話や」
「これからは共にです」
「やっていこうってか」
「そう言われていますが」
「そうか、まずはその使者に会ってな」
 そうしてというのだ。
「それでな」
「そのうえで、ですか」
「決めるわ」
「そうされますか」
「ああ、今からな」
 まさにというのだった。
「決めるで」
「わかりました、では」
「会うわ」 
 こう言って実際にだった。
 ルイーザはその使者と会って話を聞いた、その後で自身の勢力の主立った者達を集めて強い声で言った。 
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