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オズのカリフ王

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第六幕その十

「やったらいいのよ」
「いいと思ったらじゃな」
「何でもね」 
 それこそというのです。
「やったらいいのよ」
「最初は出来ずともな」
「何度もしていたらね」
「出来る様になるな」
「それでね」 
 そのうえでというのです。
「上手にもなるわ」
「そうであるな」
「最初は誰でも出来ないもよ」
「それこそな」
「けれど何度もやっていったら」
 それならというのです。
「出来る様になるから」
「それでじゃな」
「是非ね」
 ノーム王にお顔を向けてお話します。
「やっていくことよ」
「そうであるな」
「そうしていって」
「上手になっていくものじゃ」
「だからいいのよ」
「まずはじゃな」
「何でもね」
 いいと思えばというのです。
「やってみるのよ」
「そうであるな」
「ええ、それでね」 
 トロットはさらにお話しました。
「貴方達も帰ったら」
「国にな」
「是非ね」
「そうするぞ」
「それではね」
「いいと思うのならやってみよ」
 ノーム王は強い声で言いました。
「その信念じゃ」
「そうよ、それで必死に努力したら」
「必ずじゃな」
「何時かはね」
「結果は出るな」
「すぐでなくてもね」
「まあすぐに結果だ結果だと言うならな」
 それならといいますと。
「自分はどうじゃ」
「そうなるでしょ」
「いや、実はかつての前王はな」
 ラゲドー氏はといいますと。
「すぐにじゃ」
「結果を言ったのね」
「そうであった」
「そうね、言われるとね」 
 それならとです、トロットも頷きました。
「あの人はね」
「そうした人じゃな」
「ええ」
 まさにというのです。
「そんな風よ」
「それでじゃ」 
 ノーム王はさらに言いました。
「人が努力をしてもな」
「必死にね」
「結果だけを見てな」
「努力を見なかったのね」
「すると全くじゃ」
 それこそというのです。 
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