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わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ

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1-6

 次の日、登校日4時限目が体育で、6年生の1組から4組まで合同なのだ。100mとトラックの5周の1000mの徒競走だった。100mは背の順番で6人ずつ走るのだが、泉希ちゃんは女子の最初の組で、速かったのだ2番の子に差をつけてゴールしていた。私は、最後から2番目の組。

 私は、スタートが遅れたんだけど、途中からみんなを追い抜かして、トップでゴールしていた。

「みゅん 速いやん あっという間に追い越してー」と、泉希ちゃんが駆け寄ってきてくれた。

「うん かけっこは自信あるよー 男の子にも負けなかったからー」

 そして、トラック5周の時は「無理だと思ったら、途中で辞めること」って先生から注意があって・・・男の子と一緒で、男の子が半周走ったとこで女の子のスタートになるのだ。私は、これっくらいへっちゃらと、飛び出して行った。

 直ぐに、私は先頭を走っていた。そして、すぐ後ろに泉希ちゃんと2組の女の子が付いていた。私は3周目辺りで男の子の最後部に追いついて、それからは、男の子を次々と追い抜いて・・・その時、まだ2組の子が私のすぐ後ろを走っていて、泉希ちゃんは少し遅れ始めていた。最後の1周になった時、男の子の先頭は私の居るトラックの反対側を通過していたのだけど、それを見た私は、獲物を追いかけるように走った。後ろの女の子も付いてこれない。だけど、届かなかった。先頭がゴールして私は、まだ、50mほどある。もう1周あればと思ったが、全体の5番目でゴールしていた。

「すごいねー みゅうみゅん ぶっちぎりヤン」とか、クラスの女の子達が駆け寄ってくれて冷たいタオルとかを差し出してくれていた。

「みゅん 付いて行こう思ったけど あかんかった 速すぎるわー ウサギみたいにぴょんぴょん 跳ねるみたいに走ってるんやものー」と、女の子の3番目でゴールした泉希ちゃんが息も切れ切れに寄ってきてくれた。

 お昼休みの時間でも、クラスの女の子達が私の周りに集まってきてくれて、私は島のこととかの質問攻めにあって居たのだ。

「へっ なんだよ 真っ黒に陽焼けして、野生児っていうのかー みゅんみゅん とか言ってぶりっこぶって 本当は男じゃぁないのか?」

「うぅー お前は 誰じゃー」と、私が椅子から立ったんだけども

「なによー あんたー みゅうみゅんに抜かされたんが 悔しいんやろー」と、すみれちゃんが先に言ってくれたら、プイっと行きながら「ぶぅーぶー」と言っていた。石川欣悟(いしかわきんご) クラスでは一番勉強が出来るらしい。

「あいつ 運動も出来て、勉強も出来るんやけど 性格悪いネン 女の子の気にさわることばっかーゆうてくるから 今 みゅうみゅん見てたら ヒャーっとしたわー 相手にせんよーにな あいつ 嫌われもんやねー」すみれちゃんも、親しげに接してくれて、少し太目で、もう胸なんかもはっきりとわかるほどなんだ。

「まぁ まぁ ちょっと ひねくれてるだけよ そんなに悪い奴ちゃうよー 確かに、見た目 みゅんは男の子みたいだし 今も 喧嘩しそうやったやんかー ふふっ 気が強いんやからー みゅんはー」と、泉希ちゃんがあいつのことフォローしてたけど

「泉希は 勉強も出来るから あいつも 嫌なこと言わへんだけやー 多分 泉希のこと 好きなんちゃう?」

「やめてよー ウチは 興味ないんやからー」

 すみれちゃんが言うように、泉希ちゃんは、クラスでもみんなから慕われていて、授業中でも、真直ぐ前を向いて先生の言うことをちゃんとノートをとっているのだ。優等生なんだろうなって感じていた。

 帰る道で泉希ちゃんが

「なぁ みゅんの家に一緒に行っても ええかー? 一緒に宿題しよっ」

「えっ うん まぁ でも、家の人に聞いてみないとー ウチ 居候やからー」

「あっ そうかー じゃぁ 今度 土曜日」

「うん 聞いとく 勉強 教えてネ」

「わかった! でも 教えるほどでもないと思うけどな」

「そんなことないねん ウチ 算数なんか わからないんやー 程度低かったから 島じゃあー たぶん」

「そんなん すぐ 追いつくよー」

「なぁ お昼に 天津丼 一緒に作ろー 前 教えてもらったんやー」

「ふっ それ! いいねぇー おいしそうぉー」 
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