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X ーthe another storyー

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第三十三話 初戦その九

「聞きたいことはね」
「また今度ですか」
「ええ」
 そうなるというのだ。
「そういうことでね」
「それじゃあ」
「では僕達も下がりましょう」 
 遊人は二人を見て哪吒と封真に声をかけた。
「今回は」
「決着がつかなくてもですか」
「何、焦ることはありませんよ」
 哪吒に頬んで話した。
「またすぐに次の機会が訪れます」
「だからですか」
「はい、今はです」
 こう言うのだった。
「下がりましょう」
「それじゃあ」
「援護するわ」
 颯姫は仲間達に告げた。
「だから皆ね」
「下がるのですね」
「今のうちにね」
「俺も後詰になる」
 封真も言ってきた。
「そうする」
「けれど私が」
「援護するからか」
「いいわ、貴方もね」
 封真にも言うのだった。
「そのままね」
「下がっていいか」
「ええ、貴方は生身よ」
 そうだからだというのだ。
「機械を使う私はそのまま戦えるから」
「怪我をしないでか」
「だからね」 
 それでというのだ。
「ここはね」
「下がるべきか」
「ええ、任せて」
「わかった」
 封真は颯姫の言葉を受けて頷いて述べた。
「じゃあここはな」
「任せてくれるわね」
「そうさせてもらう」
 是非にというのだった。
「それならな」
「それではね」
「ああ、これでな」
「下がって」
「そうさせてもらう、それじゃあな神威」
 最後に神威に別れの言葉を告げた。
「今回はこれで終わりだ」
「そうだな、それでもな」
「まただな」
「会おう」 
 神威から告げた。
「そして今度こそな」
「お互いに言うことは同じだな」
「そうだな、ではな」
「ああ、まただ」
「会おう」
「そうしよう、それで小鳥は元気だな」
 最後に妹のことを尋ねた。
「そうだな」
「安心していい、今日も一緒に学校に行った」
 神威は封真に微笑んで答えた。
「そして一緒に過ごした」
「そうか、ならいい」
 封真は神威のその言葉に微笑んで応えた。 
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