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X ーthe another storyー

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第三十三話 初戦その四

「議事堂それにわらわのことは」
「僕にですね」
「お願いします」
「それでは」
 玳透も微笑んで応えた、そしてだった。
 ここで丁の前に天の龍達が集った、彼等は横一列に並んでいるが丁はその彼等に対して静かに話した。
「地の龍が何人も動きますので」
「俺達もだな」
「はい、出てもらいます」
「わかった、すぐに行く」
「それで何人でっか?」
 空汰は具体的な数を尋ねた。
「それで」
「五人かと」
「五人でっか」
「夢で見ました、五匹の龍が地から出たのを」
「そうでっか、ほなですね」
「皆さんには出てもらいます」
 目を閉じて言った、そして。
 丁は七人にだ、こう告げた。
「空汰さんと嵐さんはです」
「ここにですか」
「残って下さい、そして玳透さんと共にわらわの傍にいて下さい」 
 嵐に答えた。
「その様に」
「わかりました」
 嵐が応えた。
「それでは」
「その様に。そしてです」
 丁はさらに話した。
「他の方々がです」
「出ますね」
「そうしてです」
 今度は護刃に話した。
「彼等を止めて下さい」
「結界を破壊することをですね」
「左様です」
「それじゃあ行ってきます」
「場所は中野サンプラザです」
 丁は地の龍の者達が来る場所のことも話した。
「今からそちらにです」
「この五人で行くのね。わかったわ」
 火煉は丁が言った彼等を見回して答えた。
「すぐに行って来るわ」
「宜しくお願いします」
「それではね」
「それでだが」
 神威は自分から丁に尋ねた。
「前は急で持って行かなかったが」
「それでもですね」
「剣を持って行きたいが」
「それはまだです」
 神威に目を閉じて答えた。
「あの剣は最後の時に使うものです」
「この世界を決めるか」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「今はまだです」
「俺は持つべきではないか」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「今はです」
「俺は自分の力でだな」
「戦って下さい」
「わかった、それならだ」116
 丁を純粋に信じてだ、神威は答えた。
「今はな」
「そうして頂けますね」
「俺もな、では行って来る」
「宜しくお願いします」
「じゃあ行こう」
 昴流も言ってきた。
「これからね」
「そうですね、いきなり大きな戦いになりますが」
 それでもとだ、征一狼は昴流に応えた。 
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