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スーパー戦隊総決戦

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第二話 恐竜屋へその十

「これで数は互角だな」
「ちょっと、下忍達は数に入れてないの!?」
「マゲッパ、マゲッパ」
 フラビージョに続いてそのマゲッパ達はユニークな踊りと共に七本槍の周りで騒ぐ。
「こんなに頼りになるのに」
「いや、それはねえだろ」
 マジレッドが彼女の今の言葉に速攻で突っ込みを入れた。
「どう見てもよ」
「これでもね。私達の身の回りのこととかいつもしてくれるんだから」
「そうよ。これで可愛いところがあるのよ」
 ウェンディーヌも言ってきた。
「それでそんな酷いこと言うなんて許さないわよ」
「雑魚は雑魚だ」
 アバレブルーの言葉は何の容赦もないものだった。
「それ以外の何者でもない」
「もう、またそんな酷いこと言って!」
「こうなったらきついお仕置きをしてあげるわ」
「お仕置きって何なのよ」
 殆ど口喧嘩であった。アバレイエローも言ってきた。
「大体あんた達これから何をするつもりなのよ」
「さて」
「そう言われると」
 アバレイエローの今の言葉にヴァッフォとミゲラが顔を見合わせて素っ頓狂な声をあげた。
「何をするのやら」
「とりあえずアバレンジャーの連中はギャフンと言わせたかったが」
「それ以外はのう」
「今の今まで考えたこともなかったわ」
「あれっ、そういえば」
「私達も」
 今度は七本槍もそれぞれ顔を見合わせて言い合った。
「この世界に戻って来たのはいいが」
「あの男に戻してもらったにしろだ」
「具体的に何をするかといえば」
「少し以上にな」
「考えていなかったよ!」
「全くだ」
「何なんだこいつ等」
 彼等の言葉を聞いてマジグリーンも呆れ果ててしまった。
「何の目的もなしに暴れてるってのかよ」
「五月蝿い!少なくとも貴様等にはやり返す!」
「ぎゃふんと言わせてやるからな!」
 ヴァッフォとミゲラはこうアバレンジャーに言い返してきた。
「それだけはやってやる!」
「折角生き返ったのだからな!」
「じゃあそれがここで阿波得ている理由なのね」
「まあ理由にはなるかしら」
 マジピンクとマジブルーはそれでかなり無理はあるとは思っていたが頷くことは頷いた。
「それじゃあ今から」
「何はともあれ戦うのね」
「よし、来やがれ!」
 マジレッドは一直線に叫んだ。
「一気に叩き潰してやるぜ!」
「それじゃあね」
「まずはあんた達をやっつけてやるわよ!」
 フラビージョとウェンディーヌが言ってきてである。いよいよ戦いがはじまろうとしていた。
 しかしである。今度はだ。アバレンジャー、マジレンジャー達から見て左手に、そしてデズモゾーリャ、暗黒七本槍から見て右手から。今度は声がしてきた。
「忍風、シノビチェンジ!」
「迅雷、シノビチェンジ」
 この言葉と共にであった。そのうえで出て来たのは。
「あっ、久し振りですね」
「ああ、そうだな!」
「駆け付けて来たぞ!」
「ここにね!」
 五人の忍者を思わせる姿の者達だった。彼等が出て来たのである。
 そうしてだった。フラビージョとウェンディーヌが忌々しげな顔を彼等に向けてそのうえで言うのであった。
「ちょっと、シンケンジャーまで出て来たの!?」
「それもゴウライジャーまで」
 五人であった。その五人はあらためて言ってきた。
「それじゃあな!」
「久し振りに」
「戦わせてもらうわよ!」
「ううむ、これはだ」
「まずいぞ」
 ヴァッフォとミゲラがそれを見て声を顰めさせた。
「ここで五人も出て来るとなるとだ」
「形成不利だ」
「ここは一時撤退すべきだな」
「そうだな」
 こう言い合うのであった。
 そのうえで去ろうとする。ここで七本槍も言う。
 
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