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オズのカリフ王

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第二幕その四

 実際に皆と一緒に歌って踊ると、でした。
「あっ、キャプテンさんも踊れますね」
「結構いけてますよ」
「それに歌もお上手で」
「かなりいいです」
「問題ないです」
「そうか、踊りのことばかり考えて」
 キャプテンはジョージ達五人に応えて言いました。
「歌までは考えてなかったよ」
「いや、それがですよ」
「お上手ですよ」
「僕達よりかなり」
「音程もしっかりしていて」
「堂々と歌えてまして」
「あたしもそう思うわよ」 
 つぎはぎ娘もキャプテンの歌について答えます。
「お上手よ」
「そうか、久し振りに歌ったが」
「いけてるわよ」
 実際にというのです。
「本当にね」
「ならこれからも」
「歌えばいいわ、歌えば歌う程ね」 
 そうすればというのです。
「上手になるしね」
「それはその通りだね」
「踊りだってそうだし」
「わしもか」
「どんどん歌って踊って」 
 そうしてというのです。
「楽しめばいいわ」
「わかったよ、これまで臆していたけれど」 
 自分が片足だからとです、キャプテンは答えました。
「踊っていくよ、そして他のことも」
「やっていくわね」
「何ならスポーツも」
 こちらもというのです。
「やっていこうか」
「いいですね、身体が悪くてもです」
 ジョージが笑顔で応えました。
「スポーツは出来ますよ」
「外の世界ではそうか」
「はい、中にはです」 
 ジョージはさらにお話しました。
「パラリンピックっていって」
「パラリンピック?」
「身体障害者の人のオリンピックもあります」
「そうなのか」
「今はそうなんですよ」
「オリンピックをしているのは聞いたが」
「キャプテンさん達が外の世界におられた頃もありましたね」
 こうキャプテンにお話しました。
「そうでしたね」
「そうだったが」
「はい、今はです」
「そうしたものも行われているんだな」
「キャプテンさんみたいに足が悪い人も」
 そうした人もというのです。
「ちゃんとです」
「スポーツをしているんだな」
「そうなんですよ」
「そうなんだな」
「ですから」 
 ジョージはキャプテンにさらに言いました。
「どんどんされて下さい」
「車椅子でも運動している人いまして」
「お身体の何処か悪くてもです」
「スポーツで汗を流す人もいます」
「それでパラリンピックでメダルを獲得する人もいます」
 恵梨香達四人も加わって五人でお話します。
「ですからキャプテンさんもです」
「お好きなスポーツされて下さい」
「それに片足でも身体の動きは問題ないですね」
「こけたりバランス崩したりされないですね」
「そのこともありますし」
「そうだな、ではこれからは好きなスポーツをしていこう」
 キャプテンは五人の言葉に頷いて言いました。 
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