スーパー戦隊総決戦
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第二話 恐竜屋へその一
第二話 恐竜屋へ
シンケンジャーとデカレンジャーの面々はあらためて素顔で会うことになった。会議室の円卓を囲んでそれぞれコーヒーを前にして座っている。
署長の席にはドギーがいる。まず彼が言うのだった。
「ここに座るのも何だな」
「ってボス」
「どうしたんですか?」
「今は署長だのそうだの言う場ではない」
こう伴番と宝児に対して告げてから立つ。そうして円卓のところに来てだ。
「俺もそこに座らせてもらう」
「ボスがここにって」
「何か凄い違和感があるんですけれど」
小梅と鉄幹もそのことに目をしばたかせていた。
「けれどボスがそう言うのなら」
「俺達はそれで」
「うむ、それではだ」
こうしてドギーも円卓についた。そのうえで一同話をするのであった。
「まずは俺からだな」
「ああ、あんた殿様だってな」
番が丈瑠に対して言う。
「すげえな、何か」
「凄いのか」
「殿様っていうからちょんまげしてるかって思ったら違うんだな」
「馬鹿、今時そんな人間がいるか」
宝児がすぐに番に突っ込みを入れる。
「一体何時の話をしている」
「そうだったのかよ」
「とにかくだ。あんた達はあの赤い連中と戦ってるんだな」
「それも代々なのよ」
茉子がこう話す。
「丈瑠で十八代目なのよ」
「十八代目・・・・・・」
「それはまた」
「凄いっていうか」
デカレンジャーの面々はそれを聞いて唸るしかなかった。それは六人共だった。
そうしてである。仙一がここで言ってきた。
「そういえばだけれど」6
「そういえばって?」
「どうしたんだ?」
「確かさっき爺がどうとか言ってたよね」
彼はこのことを話すのだった。
「その人は」
「そろそろ来る頃だ」
丈瑠が応える。
「もうだな」
「あっ、皆ここにいたのね」
ここで会議室に白鳥スワンがやって来た。年齢を感じさせない美女である。
「丁度よかったわ、お客さんよ」
「お客さんだと」
ドギーが応えるとであった。ここでまた丈瑠が言ってきた。
「爺だな」
「おお、殿」
するとであった。ここでその爺がスワンの後ろから出て来た。するとその爺は。
ドギーの顔を見てだった。いきなり驚いた顔をするのであった。
「おお、貴殿は」
「ああ、久し振りだな」
ドギーも爺の顔を見て言葉を返した。
「ここで会うとはな」
「そうか、警官をしていたと聞いていたが」
「こんな場所で会うとはな」
「全くだ」
「あれっ、ボスとこの人知り合いなのか?」
番がそれを見て言う、
「何かそうみたいだけれどよ」
「爺やさんって宇宙人の人とも知り合いなんですか?」
「うむ、そうだ」
ほのかの問いにまさにそうだと答える爺だった。
「実はだ。馴染みのカレー屋でだ」
「爺やさんってカレー好きだったんだな」
「カレーは好物だ」
こう千明にも答える。
「恐竜屋でな」
「そうだな。あの店はいい店だ」
ドギーも楽しそうに話す。
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