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オズのカリフ王

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第一幕その十

「違うわね」
「全くですね」
「それじゃあですね」
「その天かすを入れたお好み焼きとかを食べて」
「それで楽しみますね」
「今は」
「そうしましょう」
 是非にというのです。
「今夜はね」
「それとね」
 ビリーナは自分用の枝豆を食べつつ言ってきました。
「飲みものもいいでしょ」
「このみっくちゅじゅーしゅがいいのよね」
 トロットは今はそちらを飲んでいます。
「物凄く甘くて」
「あんたそれ好きよね」
「ええ、お好み焼きとかを食べる時はね」
 トロットは笑顔で応えました。
「サイダーもいいけれど」
「そちらもよね」
「大好きな組み合わせだから」
 それでというのです。
「よくね」
「飲んでるのね」
「今だってね」
 まさにというのです。
「そうしているわ」
「そうよね」
「色々な国のお料理をね」
「今は食べられるわね」
「中華料理にタイ料理にベトナム料理にね」 
 それにというのです。
「和食もで」
「その和食の中にね」
「お好み焼きもあってね」
 それでというのです。
「凄くね」
「嬉しいのね」
「そうなの。昔はオズの国の食べものは」
「今よりずっとね」
「寂しいものだったのよね」
「私が来た頃なんてね」
 それこそとです、ビリーナは答えました。
「食べる喜びについてはね」
「あまり、だったわね」
「そうだったわ、あんたもでしょ」
「ええ、キャプテンさんと一緒に来たけれど」
 それでもというのです。
「今よりね」
「ずっとだったわね」
「食べることはね」
「素っ気ない感じだったわね」
「そうだったわ」
 実際にというのです。
「私から見てもね」
「それがね」
「かなり変わったわね」
「こうしたものが食べられる位ね」
「そうなったわね」
「嬉しいわ」 
 トロットはたこ焼きも食べました、そのうえで言うのでした。 
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