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X ーthe another storyー

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第三十一話 墓参その四

「終わった後は皆で」
「ご一緒してくれますか」
「はい、そうさせて下さい」
「では案内させて頂きます」
 星史郎は微笑んで応えた、そして実際に墓参りの後に地の龍の面々は星史郎が紹介してくれた店に入った。
 そしてそこでそれぞれケーキそれにタルト等を注文して食べるが。
 苺のタルトを食べてだ。庚は言った。
「このお店もね」
「美味しいですね」
「ええ、貴女は前もお店を紹介してくれたけれど」
「このお店も美味しいですね」
「凄くね」
 こう言うのだった。
「いいわ」
「そう言って頂いて何よりです」
「タルトもね」 
 抹茶のムースを食べる星史郎に話した。
「いいわね」
「しかもこのお店はです」
「食べ放題ね」
「この時間帯は」
「そのこともいいわね」
「全くだな」
 草薙はシュークリームを食べつつ笑顔で言った。
「甘いものが食い放題ってな」
「そのことだけでね」
「いいことだよ」
「しかも美味しいなら」
「最高だよ」
「そうね」
 颯姫はプリンを食べつつ応えた。
「このお店のことも覚えておくわ」
「前に紹介させてもらったお店と共に」
「ええ、そうさせてもらうわ」
「そうなのですね」
「是非ね」
 まさにというのだ。
「それでまた皆でね」
「このお店で食べますね」
「そうしましょう」
「いいですね」
 哪吒はチーズケーキを食べつつ颯姫の言葉に応えた。
「美味しいですから」
「またですね」
「皆さんで集まりましょう」
「そう言って頂けますか」
「是非、美味しくて沢山食べられて」 
 そうしてというのだ。
「皆がいるので」
「何もかもがいいですね」
 遊人はエクレアを食べつつ応えた。
「本当に」
「いいですか、そういえばです」
 星史郎は遊人の言葉も受けて言った。
「僕はお墓参りの後はいつも一人でした」
「このお店に来る時も」
「そうでした、それがです」
 どうにもというのだ。
「今思うと寂しいです」
「そうですか」
「ですが」
 それがというのだ。
「今はです」
「違いますか」
「賑やかで」
 そしてというのだ。
「楽しいです」
「そうなんですね」
「凄く。皆さんがいて」
「一人でいるよりもね」
 庚も言ってきた。
「人はね」
「大勢で、ですね」
「いる方がね」
 まさにその方がというのだ。 
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