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夢幻水滸伝

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第三百十話 インジアナ州侵攻その一

                第三百十話  インジアナ州侵攻
 ルイスは戦局を確認して一旦ルイーザとギンズバーグをデトロイトに呼んだ、そのうえで市庁舎において会議を開いたが。
 開口一番だ、彼は二人に言った。
「戦局は非常にです」
「悪いですね」
「そうとしか言えへんですね」
「はい、ケンタッキー州とオハイオ州を失い」
 二人にさらに話した。
「多くの兵を失いました」
「八万の兵が捕虜になってです」
「死傷した将兵も多いですね」
「はい」
 ルイーザは一言で答えた。
「そうです」
「兵器も武器も多く失いました」
「ほんまこっちが劣勢ですね」
「そしてこの街もです」
 デトロイトもというのだ。
「湖と陸からです」
「攻められてますね」
「この通りです」
 ギンズバーグに術や砲撃の音がする方に顔を向けて答えたア。
「防いでいますが」
「ホーソーンさんはお強いですか」
「はい」
 ルイスはその通りだと答えた。
「特にこうした上陸しての戦はです」
「バイキングの本領ですね」
「そやからです」
 まさにその為にというのだ。
「中々強く」
「防いでいましても」
「油断すれば」
 その時はというのだ。
「こちらには八万の軍がありますが」
「攻め落とされますね」
「そうなります」 
 実際にというのだ。
「そうした状況です」
「そうですか」
「そやからです」
 ルイスはギンズバーグにさらに話した。
「今はです」
「迂闊にはですね」
「デトロイトを離れられません」
「そうなのですね」
「そやからお二人で、です」
「インディアナポリスをですね」
「守って下さい」
 こう言うのだった。
「お願いします」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」 
 二人でルイスの言葉に応えた。
「ここは」
「その様に」
「はい、しかし」
 こうもだ、ルイスは言った。
「ここで敗れますと」
「そうなると、ですね」
「インディアナポリスかデトロイトが攻め落とされますと」
「そうなりますと」
「最早我々は、ですね」
「後がなくなります」
 そうなることを話した。
「完全に、そやからです」
「ここはですね」
「二つの街を守ることですね」
「そうすることです、そしてです」 
 ルイスは自分の話を続けた。
「守り抜きましょう」
「わかりました、それでは」
「今は守りましょう」
「そしてですね」
「敵に損害を与えていきますね」
「そのうえで、ですね」
「敵が損害に士気を落としたところで」
「反撃に転じます」
 そうするというのだ。
「そうしましょう、今の状況ではそれも苦しいですが」
「それでもですね」
「今はですね」
「それしかありません」
 自分達が執る戦略はというのだ。
「元々劣勢であり」
「そこで敗北が続いている」
「多くの失地と損害を出しているならですね」
「仕方ないです」 
 まさにというのだ。 
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