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オズのカリフ王

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第一幕その四

「乗りものは」
「飛行機かヘリコプターか」
「飛行船もあるわよ」
「そうなのか」
「どれがいいかしら」
「いやいや、空いているのでいい」
 カリフ王はこう答えました。
「何分空ははじめてでな」
「何を乗っていいのか」
「そこまでな」
 どうにもという口調での返事でした。
「考えられる」
「そうなのね」
「わしとしてはな」
「いや、わしもです」 
 カリフ王と一緒にいるドワーフ王も言ってきました。
「カリフ王に提案しまして」
「貴方も歴訪するのよね」
「そうですが」
 それでもというのです。
「もうお貸し頂けるなら」
「それならなのね」
「それでいいので」
 そう考えているのでというのです。
「わしとしても」
「そうね、ノーム王さんにははじめての空の旅になるし」 
 このことからです、オズマは考えました。
「ゆっくりとそれに静かなものがいいわね」
「そうなのか」
「それなら空の旅をじっくりと楽しめるから」
 だからだというのです。
「ここは飛行船がいいわね」
「その乗りものを貸してくれるのか」
「それでいいかしら」
 こう言うのでした。
「今回は」
「ではそれでお願いしたい」 
 それならとです、カリフ王は答えました。
「わしとしては貸して頂けるならな」
「いいのね」
「実はそこまでとてもな」
「はじめてのお空だから」
「何で飛ぶかまでな」 
 とてもというのです。
「考えられんからな」
「それではね」
「そこはお任せしたい」
「ではね」
 それならとです、オズマも応えて言いました。
「飛行船にするわね」
「宜しく頼む」
「わかったわ、同行する人達はね」
「わしとドワーフ王でな」
「それぞれの国の人達ね」
「そうなるのう」
「こちらからも出させてもらうわ」
 オズマはにこりとしてこうも言いました。
「エメラルドの都からもね」
「そちらからもか」
「ええ、王宮の飛行船を貸すから」 
 だからだというのです。
「この度はね」
「王宮からもか」
「人を送らせてもらうわ」
「そうか、ではその様にな」
「三国でね」
「空の国々を歴訪するか」
「そうしましょう」
 オズマはカリフ王に笑顔で応えました、そうしてです。
 お話は決まりました、オズマはカリフ王それにドワーフ王との電話でのお話を終えてから今度はドロシーとこのことについてお話しました、するとドロシーは笑顔で言いました。 
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