魔法少女リリカルなのは ‐平穏の遠き転生者‐
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第0話 プロローグ
「あの~起きてくださ~い」
ここは?
知らない天井・・・じゃなくて空間だな
ふむ、在り来たりなテンプレでこれはつまらん出オチすぎる。
他に捻った解答は無いものだろうかね。
「あの~すみませ~ん」
いや、いっそ素直に先駆者に従ってみるってのも、また一興
だがそれだと何かしら負けた気にさせられるのは如何なものか
それはそうといつまでも寝ている状態もあれだから起きて座りますかね。
「すみませんってば!!」
「ん?ああ、聞こえているよ」
「だったらすぐに返事くらいしてくださいよ」
「すまない、どう真面目にこの場所でネタに走るか考えていたから」
「もういいです、それでは本題に入ってもいいですか?」
「ああ、だけど見たところそちらのミスであぼーんしましたって感じだろ?」
「はい、ですから特典つけて違う世界に転生してもらいます」
「然らば世界は?」
「なんと!魔法少女リリカルなのはの世界です!」
「うん、内容は朧気にしか覚えてないわ」
「まぁ、大丈夫ですよ、あくまでリリカルなのはの世界を基にした現実である事を忘れなければ」
「なるほど、基がアニメだからと高を括っていたら下手すりゃ死ぬって事か」
「そゆことですよ。ってそうだった!容姿と魔力とデバイスや特典はどうします?」
「親から貰った名前は引き継ぎで黒目黒髪の男ならあとは神様の方で決めてもらって構わない」
「ええっ!こっちで決めて良いのですか?」
「ああ、それ以外に希望と言う希望は無いからね」
「わかりました。でしたら後ろにあるドアを潜れば転生完了です」
「ふむ、そろそろ座りっぱなしで話を聞くのはお尻が痛くて敵わんかったからな」
そう言いながら青年は立ち上がりドアに歩き出そうとした。
「あの!ごめんなさい!」
「ん?何がさ?」
「こちらの不手際であなたを死なせてしまってごめんなさい」
「ちゃんと謝ってくれてるんだから、俺はあんたを赦すよ。でもこんな事はなるべく起こさないよう気を付けるように、解った?」
「はい」
「よろしい、さてと俺もそろそろ行くね?」
「はい、あなたの人生に幸多からんことを祈っています」
「ふむ、神様直々の祝福なら大丈夫だな!」
青年は心底楽しそうに言いながらドアを潜って行った
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