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新オズのリンキティンク

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第十二幕その四

「好きやで」
「だからお花見でもですね」
「ケーキとか貰うわ」
「ケーキですか」
「そや、そっちをな」
 こう言うのでした。
「好きやで」
「そうなんですね」
「ノムや織田作さんと一緒やな」
 甘いものが好きということはというのです。
「そこはな」
「そうなんですね」
「そやからこのお花見ではな」
「ケーキとか甘いものをですね」
「主に楽しむで」
「それでは」
「ああ、一緒に食べような」
 ナターシャに笑顔で言います、そしてでした。
 皆で秀吉さんとねねさんが戻るのを待っているとでした、暫くしてその秀吉さんとねねさんがです。
 信長さんと家臣の人達を案内して戻って来ました、信長さんは場に来ると皆に笑顔でこう言いました。
「オズマ姫とお歴々はまだか」
「うむ、そうじゃ」
 リンキティンク王が応えました。
「飛行船で来られるとのことじゃが」
「そうか、では来られてからであるな」
「お花見じゃ」
「であるか、ではな」
 信長さんは笑顔で言いました。
「暫くは待とうぞ」
「そうするか」
「わしは待つのは苦手じゃが」
「それでも今はか」
「この雰囲気を楽しんでな」
 そうしてというのです。
「待つぞ、それではじまれば」
「オズマ姫が来られてじゃな」
「あれじゃ、焼き味噌とじゃ」
 それにというのです。
「甘いものをじゃ」
「楽しむか」
「そうじゃ、実はわしは外の世界では酒が苦手でな」
 それでというのです。
「それよりもな」
「甘いものが好きか」
「焼き味噌に梅干しが好きでな」
 そうしてというのです。
「甘いものがじゃ」
「好きなのか」
「外の世界では酒を少し飲んだだけでじゃ」
「それでか」
「酔い潰れて頭が痛うなってじゃ」
 そうなってというのです。
「参っておったのじゃ」
「そうだったのか」
「実は殿は酒が大の苦手であられたのじゃ」
 秀吉さんもお話します。
「かつてはな」
「そうであったか」
「ははは、大酒飲みに見えるであろう」
 信長さんは笑って言いました。
「わしは」
「そう言われるとな」
「しかし外の世界におった頃はな」
「大の苦手でか」
「オズの国では飲めるが」
 それでもというのです。 
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