新オズのリンキティンク
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第十一幕その八
「これですさかい」
「それでやってるな」
「今でも」
オズの国でもというのです。
「そうしてます」
「ほなこれからもな」
「オズの国でもですか」
「野球をしてな」
そうしてというのです。
「あんたも楽しんで」
「観る人達もですか」
「楽しませるんや」
「ほなそうしていきます」
「あんたを好きな人達の為にな」
「わしは注目されんと思っていましたが」
「違いますから」
ナターシャが真面目なお顔で答えました。
「野村さんはです」
「人気があってか」
「皆好きで」
「注目してくれてるか」
「そのお喋りも好きですよ」
こちらもとです、ナターシャはにこりと笑って答えました。
「ぼやく感じの」
「これもかいな」
「はい」
そうだというのです。
「私達は皆」
「これがいいんだよね」
「そうだよね」
「野村さんって感じで」
「本当にね」
五人全員でお話します。
「これがないとね」
「野村さんじゃなくて」
「独特の味があって」
「ああまた言われたなって」
「笑顔で聞けるんですよ」
「悪いことしか言わんがな」
野村さんは五人に言われてはにかんで応えました。
「ええんかいな」
「いや、一見そうでもね」
アン王女も言いました。
「貴方の言葉には愛情があるのよ」
「そうなんかいな」
「暖かくてね」
「わし位冷たいモンおらんがな」
「全くよ、貴方は自分でそう言ってもね」
「暖かいか」
「ええ」
そうした心の持ち主だというのです。
「本当にね」
「誤解やろ思うけどな」
「目を見ればわかるしね」
野村さんのそちらをというのです。
「本当によ」
「わしはええ奴か」
「そんな暖かい目をしてるんだから」
「こうした人もいてくれるなんてね」
カエルマンは目を笑わせてお話しました。
「この街は本当に素晴らしい街だよ」
「邪魔やないか」
「邪魔なんてとんでもないよ」
それこそと野村さん自身に言います。
「私から見てもね」
「わしはこの街におってよおてか」
「オズの国にもね」
「相応しいんやな」
「そう思うよ」
「照れ臭いのう」
野村さんはカエルマンのお話にもはにかんで応えました。
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