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ドリトル先生と桜島

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第十幕その六

「テレビはどのお家にもあってね」
「何時でも観られる」
「そうだね」
「そうしたものだから」
「影響力絶大だね」
「だからだよ」 
 それでとです、先生はさらにお話しました。
「注意しないといけないしね」
「そうだよね」
「それで大変なことになったね」
「あの時の日本は」
「マスコミ特にテレビの言うことを鵜呑みにして」
「その結果ね」
 残念そうなお顔は変わりません。
「今お話している通りの状況になったよ」
「酷い政権を選んで」
「実際に酷いことになったね」
「本当に」
「そうなったわね」
「民主政治はちゃんとね」 
 それこそというのです。
「投票する人を見ないといけないよ」
「投票に行ってね」
「そうしてだね」
「投票しないと駄目だね」
「考えてしないと」
「まず投票しないのは論外だよ」
 それはというのです。
「誰がなっても同じとか言ってね」
「そう言う人いるよね」
「無責任にね」
「そう言ってね」
「投票行かないんだよね」
「これは本当に論外でね」
 それでというのです。
「まずは選挙に行く」
「そして投票する」
「それが第一歩だね」
「民主政治の」
「そしてちゃんとした人、どうかという人がいなくても」
 それでもというのです。
「次善か最悪でない人をね」
「選ぶべきね」
「あの政権は最悪だったね」
「文字通りに」
「マスコミ特にテレビの言うことはしっかり検証してね」 
 言う通りかどうかです。
「投票しないとね、マスコミが公平とか言っていることが全てとか事実とかね」
「思わないことだね」
「偏向していたり」
「言いたくないことを隠している」
「嘘を吐いているかも知れないわね」
「ナチスやソ連のマスコミはどうかな」 
 こうした全体主義国家の下ではというのです。
「言うまでもないね」
「ナチスやソ連の都合のいいことしか言わないね」
「実際にそうしていたし」
「それでマスコミを動かして」
「国民の人達を操っていたね」
「日本のマスコミも同じだよ」
 ナチスやソ連のそれと、というのです。
「終戦直後マルクス主義が一気に入って」
「マルクス主義の影響を物凄く受けたんだよね」
「知識人の人達が」
「そしてマスコミも」
「治安維持法で捕まっていた様な人達もだよ」 
 その全体主義国家であったソ連の考えに同調してソ連の為に動いていた様な人が取り締まられていたのです。 
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