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X ーthe another storyー

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第二十七話 集結その八

「僕達も」
「そうしてくれると嬉しいわ」
 庚も微笑んで応えた。
「ではね」
「はい、この戦いではですね」
「死なないでね」
 そしてというのだ。
「出来るだけよ」
「生きてそのうえで」
「戦いを終えてね」
「僕達全員がですね」
「最後に来る彼にも言っておくわ」
 こうも言うのだった。
「そうね、けれど彼はね」
「何かありますか」
「いえ、何でもないわ」
 封真に聞かれたが誤魔化した。
「気にしないで」
「そうですか」
「何はともあれね」
 庚はあらためて言った。
「この顔触れでずっとよ」
「戦っていきますか」
「だから仲良くしていきましょう」
 こう言うのだった。
「是非ね」
「それじゃあ」
「それで今はここでお茶を飲んでね」
 そしてとだ、庚はあらためて話した。
「お菓子も食べて最後の彼をね」
「待つんですね」
「本当にもうすぐ来るから」
 それでというのだ。
「そうしましょう」
「わかりました」
 封真も頷いた、この時牙暁は今も眠っていたが。
 その中でだ、北斗と共にいて彼女と話していた。
「あと少しで星ちゃんもね」
「都庁に来るね」
「そう、もう彼は来ているから」
「封真もまた」
「そして草薙さんもよね」
「あの人もだよ」
 牙暁はその通りだと答えた。
「来てくれたよ」
「そうなのね」
「うん、ただ君は」
「星ちゃんのことね」
「いいんだね」
 北斗の前に立ち彼女に問うた。
「彼とのことは」
「いつも言ってる通りよ」
 笑顔でだ、北斗は答えた。
「そのことはね」
「そうなんだね」
「星ちゃんきっとね」
「今回の戦いで」
「そうなるけれど」
「何とかだね」
「その運命をね」
 それをというのだ。
「変えられる様にね」
「あの時にしたし」
「希望は持ってるわ」
「そうなんだね」
「きっとよくなるよ、ただね」
「ただ?」
「星ちゃん素直じゃないから」
 彼のその性格のことを言うのだった。
「きっと昴流ちゃんを傷付けても」
「彼を護るんだね」
「あのね、星ちゃんって本当はね」
 彼のことをさらに話した。 
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