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新オズのリンキティンク

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第九幕その四

「ですから」
「それではな」
「はい、今から僕がお電話を入れて」
「何時会えるかじゃな」
「確認します」
「頼むぞ」
 こうお話してでした。
 王子は秀吉さんにお電話を入れました、そうしてです。
 お話をするとでした。
「明日の午前中からです」
「会えるのか」
「はい」
 そうだというのです。
「早速」
「ふむ、早いのう」
「そうですね、ですがお話出来るのなら」
「早いうちがよいのう」
「それではですね」
「明日の朝大阪城に行ってじゃ」
 秀吉さんのお家でもあるこのお城にというのです。
「お会いしてじゃ」
「提案しますね」
「相撲のことも入れてな」
「この公園でお花見をすることを」
「提案しようぞ」
「それでは」
「そうしようぞ、ではこの話はこれで決まりということでな」 
 それでというのです。
「また遊ぶか、しかし今何時じゃ」
「今丁度十二時になりました」  
 王子は時計を確認して答えました。
「お昼ご飯の時間ですね」
「そうか、では何を食べるか」
「近くにお弁当の木があるし」 
 王女がその木を観て言いました。
「あれでお弁当食べる?」
「そこで食べている人もおるしな」
「どうかしら」
「それもよいのう、しかしな」 
 リンキティンク王はここで、でした。
 公園の中に屋台があるのを見ました、その屋台はといいますと。
「お寿司の屋台があるぞ」
「あっ、そうね」
 王女もその屋台を見て言います。
「それじゃあね」
「今日のお昼はじゃ」
「お寿司ね」
「それを食べるとするか」
「そうね、皆でね」
「そういえばこの街に来てじゃ」
 そうしてというのです。
「色々なものを食べたが」
「それでもお寿司はね」
「食べておらんかった」
 まさにというのです。
「一度もな」
「それじゃあね」
「これからじゃ」
「お寿司食べましょう」
「それではな」
 こうお話してでした。
 皆で屋台のところに行って楽しくお寿司を食べてでした。
 楽しみますがその中で、です。
 リンキティンク王はしめ鯖を食べて言いました。
「鯖もよいのう」
「バッテラというのもありますが」
 王子はそちらのお寿司を食べて言いました。
「こちらもです」
「美味いか」
「はい、このお寿司ははじめて食べましたが」
 それでもというのです。 
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