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新オズのリンキティンク

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第八幕その十一

「マンタともいうね」
「やはり飛ぶ様に泳いでおるな」
「実際に海面まで跳び上がるよ」
「そうなのか」
「私も見たことはないけれど」
「そうするのじゃな」
「時折ね」
 こうお話するのでした。
「それで膿の中に戻るんだ」
「イルカみたいにするか」
「そう考えていいよ」
「成程のう」
「そしてだよ」 
 そのうえでというのです。
「海の中でもね」
「あの様にであるな」
「お空を飛ぶみたいね」
「泳ぐのじゃな」
「そういえばです」 
 ナターシャが言ってきました。
「オズの国のお空では鳥だけでなくお魚も飛んでいますね」
「沢山ね」
「私とお空を旅した時に見たね」
 魔法使いがここで応えました。
「そうだったね」
「はい、飛行船でそうした時に」
「そのお魚の中にマンタもいたね」
「見たことを覚えています」
「そうだったね」
「鮫もいて」
 そのお魚の中にというのです。
「それで、です」
「ジンベエザメもいたね」
「そうでした」
「オズの国のお空はだよ」
「ああしてですね」
「水中みたいにね」
 まさにそうした感じでというのです。
「沢山のお魚がだよ」
「暮らしていますね」
「鳥も飛んでいてね」
 そうしてというのです。
「彼等もいるんだよ」
「そうなっていますね」
「だからね」
 さらにお話する魔法使いでした。
「またお空を旅する時が来たら」
「ああしてですね」
「お空のお魚達をだよ」
「見られますね」
「そうだよ」
「その時も楽しみです」
 笑顔で、です。ナターシャは応えました。
「お空のお魚さん達を見る時が来ることも」
「そうだね」
「またお空の旅もしたいね」
「あらためて」
「その時が来たら」
 五人全員で言います。
「今の旅も満喫して」
「そしてきっとその機会が来るから」
「その機会が来たら」
「あのお魚さん達見よう」
「皆でね」
「ほっほっほ、魚は水の中だけではない」
 リンキティンク王がここでまた言いました。
「それもまたオズの国であるな」
「そうね」
 王女が笑顔で応えました。 
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