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夢幻水滸伝

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第三百五話 東と南からその二

「デトロイトを通ってな」
「そうしてですね」
「そしてですね」
「ヒューロン湖に入り」
「そこで、ですね」
「どうなるかや、あの湖でな」 
 ヒューロン湖でというのだ。
「戦うことになるな」
「そうですね」
「そしてそのうえで、ですね」
「水軍の雌雄を決する」
「そうなりますね」
「そしてな」
 ホーソーンはさらに話した。
「ミシガン湖に入ってそしてや」
「シカゴですね」
「敵の拠点のあの街に向かいますね」
「そうしますね」
「わい等はな」
 水軍はとだ、こう言ってだった。
 ホーソーンは水軍をエリーに入れてそこから次の動きを待った、その頃メルヴィルはフォークナー達と共にだった。
 テネシー州のナシュビルに七十万の軍勢を集結させていた、そのうえで共にいるフォークナー達に言った。
「ほな準備が整うとや」
「即座にですね」
「進軍をはじめるで」
 こう言うのだった。
「ええな」
「わかりました」
 フォークナーも頷いて応えた。
「それでは」
「あと少しやけどな」
「そうですね、準備の進み具合は順調です」
「何よりや、それでや」
 メルヴィルはさらに言った。
「準備が整ったら進軍をはじめるが」
「それと共にですね」
「空軍をな」
 彼等をというのだ。
「行かせるで」
「やはり最初はですね」
「そや、空軍を出撃させてな」
 そうしてというのだ。
「制空権を掌握するで」
「そうしますね」
「敵の空軍を徹底的に叩くんや」
「出撃した敵機を撃墜し」
「そして空港もな」
 こちらもというのだ。
「攻撃してな」
「敵の空軍力を奪い」
「制空権を掌握するんや」
「それが第一歩ですね」
「ああ、制空権を握ったら」
 メルヴィルは強い声でいった。
「それでや」
「私達は有利に立てます」
 ヴォネガットが応えた。
「それもかなり」
「そうやな」
「戦の常道ですね」
「この世界では飛兵もあるしな」
 航空機だけでなくというのだ。
「それでや」
「彼等も用いますね」
「勿論わしも出る」
 ヴォネガット自身もというのだ。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「戦う、敵の空軍はな」
「真っ先に叩く」
「そうする、そしてな」 
 そのうえでというのだ。 
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