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博士の挑戦状

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第五十七話

              第五十七話  温まって
 博士は小田切君達と一緒にきつねうどんを食べた、そしてその後で甘酒も飲んでから笑顔で言った。
「よし、これでじゃ」
「充分温まりましたね」
「そして戦うのはわしであってな」
 博士は小田切君にさらに話した。
「小田切君達でないからな」
「だからですか」
「カイザージョーの中に出しただけでスイッチが入る炬燵がある」
 そうしたものもあるというのだ。
「周りも温まるぞ」
「ああ、その炬燵を出して」
「それでじゃ」
 そのうえでというのだ。
「カイザージョーの肩の上にでもおってな」
「炬燵に入ってですね」
「中に入ってな」
 そうしてというのだ。
「温まりながらじゃ」
「観ればいいですか」
「そうしたらどうじゃ」
「そうですね」 
 小田切君は博士の言葉に頷いて言った。
「寒いですから」
「冷えるのはよくない」
 博士は確かな声で言った。
「だから温まることが出来るならな」
「温まることですね」
「そうじゃ」
 そうすべきだというのだ。
「だからな」
「僕達はですか」
「無論またうどんを食べてもいいしな」
「甘酒もですか」
「飲めばいい、トイレも出すぞ」
 こちらも用意するというのだ。
「カイザージョーの中にある」
「そうなんですか」
「うむ、だからな」
「おトイレはですね」
「カイザージョーの中のそれを使ってな」
 そうしてというのだ。
「外で観戦するとよい」
「炬燵に入って」
「そうじゃ、どうじゃ」
「そう言われるなら」
 博士がとだ、小田切君は頷いた、そして。
 タロもライゾウもだ、博士に言った。
「それじゃあね」
「そうさせてもらうな」
 是非と言ってだった、小田切君と一緒に炬燵を出してそれに入ったうえで博士の戦いを観戦することにしたのだった。


第五十七話   完


                   2023・4・28 
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