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おぢばにおかえり

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第七十五話 天下茶屋その十四

「わかりました」
「ええ、一緒に食べましょう」
「おみちの人は外では食べないですね」
「その機会は少ないわね」
 実際にです。
「言われてみるとね」
「そうですよね」
「教会でね」 
 本当にそちらで、です。
「ひのきしんをさせてもらった時もね」
「その教会で、ですね」
「そうさせてもらってるわ」
「詰所でも食べてますね」
「だからね」
 そうした環境だからです。
「お店で食べることはあまりないの」
「そうなんですね」
「だから悪いけれどね」
「今回はこっちのお店でなくて」
「教会でいただきましょう」
 カレーをです。
「そうしましょう」
「わかりました」
 新一君も頷いてくれました、そうして細長い感じでかなりの長さの商店街を案内してもらってです。
 商店街から教会の方に戻ったところでお昼になったので一旦教会に戻ってカレーをいただきました、するとです。
 新一君はカレーを食べてすぐに私に言いました。
「本当に美味しいですね」
「この教会の奥さんお料理上手なの」
 私は新一君に答えました、丁度向かい合って座っているのでお話しやすいです。膝と膝が突き合いそうでした。
「教会の奥さんはいつもお料理するしね」
「お料理上手なんですね」
「そうなの」
 笑顔で言いました。 
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