夢幻水滸伝
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第三百四話 二十州掌握その七
「ふんだんにな」
「食べられる様にするっすね」
「餓えたらな」
「お腹が減っては戦は出来ないっす」
「それで負けた戦は多い」
人類の歴史上枚挙に暇がない、兵糧それに武器や弾薬の補給路を防衛することも戦略上重要問題であるのだ。
「そやからな」
「私達はっすね」
「補給路はしっかりとな」
「確保してっすね」
「量もな」
こちらもというのだ。
「これまで言うてる通りにな」
「用意するっすね」
「そや、あと輸送は水路の船にな」
これにというのだ。
「鉄道に車両、航空機も空船もな」
「総動員ですね」
まさにとだ、ジェーンが言ってきた。
「そちらは」
「その通りや」
メルヴィルはまさにと答えた。
「使えるもんはな」
「全て用いますね」
「馬かてな」
こちらもというのだ。
「この世界の馬は起きた世界の馬よりも輸送力あってな」
「現役ですね」
機械化されてもとだ、ジェーンも言った。
「そうなってますね」
「この世界の馬は強いさかいな」
起きた世界の馬よりもだ。
「それでモンゴルやとな」
「今でも普通に乗って」
「それで強い、あそこはな」
この世界のモンゴルはというのだ。
「過酷な自然の中で歩く前から馬に乗ってな」
「そうしてですね」
「強いモンスター達ともいつも戦ってや」
「遊牧だけやなくて彼等を狩ってもいて」
「常に戦ってるさかいな」
だからだというのだ。
「言うなら生活自体が戦や」
「そうした人達ですね」
「老若男女全員がな」
「凄腕の冒険者の様ですね」
「馬にも乗るな」
「言うならば戦闘民族ですね」
「ああ、そうなってる」
「モンゴルの人達自体が強く」
ジェーンも言った。
「そして馬も強い」
「そやからや」
「かなり強いですね」
「そうなってる、それでわし等もな」
「馬も用いていきますね」
「そうするで、ユニコーンやペガサスもな」
こうした馬達もというのだ。
「幸い家畜化されてるし」
「用いていきますね」
「そうするで」
こう言うのだった。
「ええな」
「わかりました」
「戦はものとお金があって出来る」
この二つがというの。
「補給と予算やな」
「その両方ですね」
「まずどちらも揃える」
今度はボームに答えた。
「そしてや」
「そのうえで、ですね」
「数と装備や」
この二つになるというのだ。
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