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ドリトル先生と桜島

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第七幕その一

                第七幕  種子島に来て
 先生は皆と一緒に船に乗りました、皆は鹿児島の海を観ながら先生に尋ねました。
「今度は何処に行くの?」
「船に乗ったけれど」
「まだ鹿児島県にいるよね」
「そうだよね」
「うん、種子島に行くんだ」
 先生は皆に笑顔で答えました。
「あの島にね」
「あっ、宇宙開発で有名な」
「それで鉄砲も伝来した」
「あの島だね」
「歴史的にも重要で」
「現代の宇宙開発でも重要な場所だね」
「そうだよ、非常に面白い島でね」
 種子島はというのです。
「一度行ってみたいと思っていたし」
「これを機会にだね」
「種子島に行って」
「鉄砲と宇宙開発のことを学ぶんだね」
「その両方を」
「そうだよ」
 先生は皆に笑顔で答えました。
「これからね」
「それじゃあね」
「是非そうしよう」
「今から種子島に行って」
「鉄砲と宇宙開発を学ぼう」
 皆も先生に笑顔で応えてでした。
 そのうえで種子島に向かいました、その途中です。
 先生は船の中で皆と一緒にミルクティーを飲みながらお話しました。
「鉄砲が戦国時代を変えたね」
「そうそう、あっという間に日本全土に普及して」
「新しい武器になって」
「戦の在り方も変わって」
「物凄いことになったね」
「織田信長さんが有名だね」
 鉄砲と言えばというのです。
「鉄砲を沢山揃えたね」
「三千丁もだね」
「長篠の戦いで使って」
「武田家に勝ったんだったね」
「そうだよ、ただあの戦いは鉄砲だけで勝ったんじゃないんだ」
 先生は皆にお話しました。
「他にも色々な条件があったんだ」
「そうだったんだ」
「鉄砲で勝ったと思ったら」
「それが違ったんだ」
「うん、まずは武田家の倍以上の戦力を用意してね」
 まずはそうしてというのです。
「別動隊を出して武田家の後方を脅かして」
「そうもしたんだ」
「倍以上の戦力を用意したうえで」
「そうしたこともしたんだ」
「それで長篠で戦わざるを得なくさせたんだ」 
 武田家の軍勢がというのです。
「そして戦場では迎え撃つ陣を整えていたんだ」
「用意周到だね」
「倍以上の戦力を揃えただけでも大きいのに」
「別動隊を出して後ろを脅かして」
「武田家を戦わざるを得なくさせてでなんて」
「川を前にして」
 先生はその具体的な陣のお話もしました。
「その後ろに柵を作ったんだ」
「それでその後ろから鉄砲を撃ったんだ」
「ただ鉄砲を使うだけでなく」
「そうもしてなんだ」
「信長さんは戦ったんだ」
「武田家も何とか勝とうとね」
 戦うからにはです。 
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