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ドリトル先生と桜島

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第六幕その七

「鹿児島は温泉も多いんだよ」
「ただ噴火するだけじゃないんだね」
「火山灰を降らせるだけじゃないのね」
「温泉ももたらしてくれるんだね」
「桜島という火山は」
「そうなんだ、だからあちこちでね」 
 鹿児島県のというのです。
「温泉があるよ」
「そのことはいいことだね」
「悪いことばかりじゃないね」
「桜島は」
「そうだね、そしてね」 
 先生はさらに言いました。
「日本ではとてもよくあることだけれど」
「よくあること?」
「というと?」
「他に何かあるの?」
「うん、日本は神羅万象にそれぞれ神様がいるね」 
 日本のこのこともお話するのでした。
「そうだね」
「ああ、八百万の神」
「神道ではそう言うね」
「日本は神様がとても多くて」
「あらゆるものにそれぞれ神様がいるね」
「そうした国だね」
「富士山にも神様がいるしね」
 あの日本第一の山にもというのです。
「そしてだよ」
「桜島にもなんだ」
「神様がいるんだ」
「そうなのね」
「何でも感じられる人はね」
 神様をというのです。
「桜島には非常に大きな霊的なものがね」
「あるんだ」
「つまりそれがだね」
「桜島の神様なんだね」
「そうみたいだよ、もう鹿児島県全体を守護する様な」
 そこまでのというのです。
「凄い存在みたいだよ」
「そうなんだ」
「桜島は鹿児島県の象徴だけれど」
「霊的な存在、神様がいて」
「鹿児島県を護っているんだ」
「そうなんだね」
「そうみたいだよ、僕はキリスト教徒だけれどね」 
 先生はそれでもとお話しました。
「他宗教は否定しないし」
「肯定してね」
「キリスト教の神様以外の神様も認めてるね」
「その存在も」
「以前からそうだったけれど」
 それでもというのです。
「今はね」
「さらにだよね」
「そうなったよね」
「日本に来てね」
「日本という国に触れてから」
「そうなったよ、本当にね」
 まさにというのです。
「森羅万象に神々がいる」
「この世のあらゆるものに」
「それで山にもで」
「桜島にもで」
「鹿児島県を霊的に守護しているんだ」
 まさにというのです。
「素晴らしいことだね」
「全くだよ」
「いや、本当にね」
「只の元気な火山じゃないんだね」
「そうしたものでもあるんだね」
「そうだよ」
 先生は桜島がもたらしてくれている温泉を楽しみつつお話しました。 
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