雨が降ってた・・・・・・
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第一章
雨が降ってた・・・・・・
今私達は窓のない場所にいる、具体的に言うとそうしたホテルだ。そこに彼と一緒にいる。
二人で入って楽しむことにしたし実際に楽しんだ、私はその後で彼にベッドの中で思い出した様に言った。
「そういえば今日夕方から雨だってね」
「天気予報で言ってたんだ」
「ええ、だからね」
それでと彼に話した。
「早いうちに出た方がいいかもね」
「入る時は晴れてたけれどね」
彼は私の言葉に眉を顰めさせて話した。
「それでもなんだ」
「天気予報ではそう出ていたわ」
「天気予報だね」
「外れるかもしれないけれど」
それでもとだ、彼に話した。
「若しかしたらね」
「そう思うと早く出た方がいいかな」
「フリータイムで入ったけれどね」
「それでもね」
「じゃあもう出ようか」
「ええ、楽しむことは楽しんだしね」
「それじゃあね」
彼は私に応えてくれた、そしてだった。
二人でベッドから出てシャワーを浴びてだった。
服を着て部屋を出た、そしてロビーでお金を払ってホテルから出るとだった。
外は雨だった、私はその雨を見て彼に言った。夜の街に降る雨はこの上なく嫌なものに思えた。
ページ上へ戻る