夢幻水滸伝
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第三百二話 南部掌握その九
「中立条約を結ぶっすね」
「そや、そしてな」
「そのうえでっすね」
「後ろの不安をなくす」
即ち後顧の憂いをというのだ。
「そうするで」
「万全の状況にするっすね」
「そや、内外の準備を全部してな」
そしてというのだ。
「そのうえでや」
「戦はするものっすね」
「準備せんで戦をしたら」
その場合のことも話すのだった。
「負けるわ」
「そうなるっすね」
「どんな大国でもな」
「打てる手は全部打つっすね」
「そや、準備万端整えてや」
そうしてとだ、メルヴィルはさらに話した。
「そのうえでな」
「戦うもんで」
「アレンカールともな」
「お話をするっすか」
「そして南部諸州の掌握もな」
これもというのだ。
「しっかりとや」
「やっていくっすね」
「そうしてくで、テネシーを完全に掌握した今はな」
「後の四州をっすね」
「掌握するで、急がへんが」
「確実にっすね」
「そうしてくで」
こう話してだった。
メルヴィルはアレンカールとの会談の準備を進めつつ南部諸州の掌握を進めていった、それはプエルトリコもで。
プエルトリコは使者を送るとその時点で彼等の勢力となった、またサウスカロライナ州等南部の四つの州もだった。
掌握されていった。それはフォークナーにしてはだった。
「予想より遥かにです」
「四州掌握は速いか」
「はい、ここまで速いとは」
「勢いに乗ってるしな」
メルヴィルはフォークナーにステーキを食べつつ話した、今食べているステーキはティーボーンステーキである。
「それにエミリーちゃんとホーソーンもや」
「四州拡大に向かったので」
「あとわし等の内政を見てな」
「四州の街や村も」
「これはええと思ってな」
メルヴィル達の勢力に入ってもというのだ。
「それでや」
「自ら降る街や村も出て来ていますね」
「しかも一つ降るとな」
街や村がというのだ。
「我も我もとなって」
「そんで、ですか」
「そや」
まさにとというのだ。
「それでや」
「四州の掌握はここまで速いですか」
「そうなってる、それでや」
メルヴィルは自分と同じティーボーンステーキを食べているフォークナーに話した。どちらのステーキも骨を抜いても一キロはある。
「このままいったら会談の前にな」
「四州の掌握がですか」
「済むな、ほなな」
「四州の内政をですね」
「してくで」
「勢力に加えたなら」
「そや、線路も敷いて」
そしてというのだ。
「道もな」
「整えますね」
「そうもして堤防や橋も充実させて」
「あと学校もですね」
「義務教育でいってるさかいな」
これは星の者の勢力は全て推し進めている、そうしてこの世界での人材を育てることもしているのである。
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