| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と桜島

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五幕その十二

「才能はほんの添えものだよ」
「それが全てじゃない」
「まさにその通りだね」
「人間は努力」
「努力が一番大事だね」
「全く以てね、じゃあ僕達はね」 
 先生はここで、でした。
 笑顔になってです、皆にお話しました。
「地質調査を続けていこうね」
「そうしよう」
「考えてみたらこれも地道だよね」
「地道な調査だね」
「こつこつとしていく」
「そうしたもので」
「努力しないとだよ」 
 そうでないと、というのです。
「出来ないよ」
「本当にそうだね」
「こうした調査も」
「努力あってこそ」
「まさにね」
「そうだよ」
 先生は皆に笑顔のまま言いました。
「これはね」
「うん、じゃあね」
「先生は努力を続けて」
「僕達はその先生を支える」
「その努力をしていくよ」
「一緒にしていこうね」 
 その努力をというのです。
「いいね」
「うん、そうしよう」
「明るく楽しく」
「努力していこうね」
「努力は決して辛いものじゃない」
「楽しんで行うものだからね」
 先生もこう言います。
「モーツァルトさんがそうだしね」
「作曲をしていないと苦しい」
「つまり作曲が楽しい」
「それをすること自体がよね」
「そう、努力はね」
 モーツァルトさんがそうであった様にです。
「楽しいことを進んでするものだから」
「辛いものじゃない」
「スポーツでも学問でも」
「そうだね」
「例えば仏教の修行だってね」
 今度はこちらの努力のお話をします。
「仏様の教えを学んでそれに近付く」
「その為のものだよね」
「自分が知りたいものを学ぶ」
「それじゃあ辛い筈がないね」
「楽しいものだわ」
「そうだからね」
 それでというのです。
「座禅だってね」
「実は心地よいしね」
「足が痺れると言われてるけれど」
「実際はそんなことがないし」
「無我を目指すこともね」
「やってみて悪いものじゃないから」
「辛いと思うことはないんだよ」
 こちらの修行もというのです。
「だからね」
「努力は楽しく」
「楽しくしていくものよね」
「決して辛いものじゃない」
「だから怖れることもなく」
「やっていったらいいよ、そして」
 そのうえでというのです。
「自分を高めていくことだよ」
「そうだよね」
「じゃあ僕達もね」
「先生と一緒に努力していくよ」
「楽しくね」
 皆も言いました、そうしてです。
 皆で地質調査を続けていきます、そうしながら先生は学問について努力もしていくのでした。鹿児島においても。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧