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無糖専門の理由

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第二章

 その健康診断を受けた、その結果。
「ちょっとな」
「糖分がですか」
「予備軍って言われたよ」
 直美に職場で話した。
「その入り口だってな」
「そうですか」
「注意してな」 
 そうしてというのだ。
「糖分の摂取減らすべきだってな」
「それじゃあ」
「ああ、俺も無糖に切り替えるな」
 飲みものはというのだ。
「そうするな」
「はい、予備軍でその入り口でもです」 
 直美は陸奥に真剣な顔で答えた。
「そのうちにです」
「改善すべきだよな」
「ですから」
 それでというのだ。
「今からです」
「普通のお茶とかお水とか飲むな」
「そちらをメインにされた方がいいです」
「そうするな、そういえばいつもガブ飲みしていたよ」
「甘いものを」
「そうしていたしな」
 ここでも自分を振り返って言った。
「甘いジュースとかスポーツドリンクとか」
「本当に飲みものの糖分は多いですから」
「注意するな」
「食べものも注意して」
「飲みものもだな」
「糖尿病になったら怖いですから」
「だよな、ならない様にな」
 また直美に言った。
「これからな」
「注意して下さい、私もです」 
 直美自身もというのだ。
「本当にです」
「注意してるんだな」
「ですから普段からです」
「そういうの飲んでなかったんだな」
「意識して」
 そのうえでというのだ。
「今もそうしています」
「そうだよな、じゃあ今からお茶飲むな」
「何茶ですか?」
「麦茶だよ」
 直美に笑って答えた。
「そっちを飲むな」
「じゃあ私も」 
 直美も笑顔で言った、そしてだった。
 彼女も麦茶を飲んだ、砂糖を入れていない飲みものはそれでも美味かった。
 陸奥はそれからも飲みものには気をつけその分健康でいられた、そうして健康である分幸せに働いて生きることが出来たのだった。


無糖専門の理由   完


                      2023・6・26 
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