激レアスネーク
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第一章
激レアスネーク
奄美大島に一家で観光に来てだ、高校では理系で活躍している宮崎潤は小学五年の妹の静と小学四年の弟の舜に言った。見れば頭の左右と後ろは刈っていて上の部分だけオールバックにしている。面長できりっとした目鼻立ちで気の強そうな眉である。背は一八〇近くバスケ部に所属しているだけに痩せた筋肉質だ。
その彼がだ、二人に森の中を歩きながら言っていた。
「蛇には気を付けろよ」
「ハブよね」
「ここ沖縄だからいるよね」
「ああ、毒が強くて気性も荒いんだ」
大学受験は生物学の方に進むつもりなのでこうした知識が豊富であるのだ。
「だからな」
「ハブを見たら近寄らない」
静が言った、茶色の髪の毛を左で編んでいて大きなあどけない目とピンクの大きな唇を持っている。薄緑のワンピースが似合っている。
「そうよね」
「それで足元にも注意だね」
舜も言ってきた、黒髪をショートにしていて姉と同じ様な顔である。実は下の二人は母親似で潤は父親似であるのだ。潤も舜も上は黒いシャツだが潤は青いジーンズで舜は黄土色の膝までの半ズボンを穿いている。
「踏まない様に」
「踏んだら怒ってすぐに噛んでくるからな」
潤は冷静に話した。
「だからな」
「ええ、ハブには注意するわ」
「僕達もね」
「本土だとな」
潤は自分達が住んでいる方の話をした。
「マムシとかヤマカガシは毒があってな」
「マムシは頭g三角で赤茶色でね」
「ヤマカガシは黒っぽい色だね」
「どっちも近寄らなかったら噛まないんだ:」
毒を持っていてもというのだ。
「だから近寄るな」
「それでアオダイショウは大きくてね」
「シマヘビは縞模様でね」
「毒はないんだ、蛇もちゃんと知っていれば怖くないからな」
「毒を持っている種類とそうでない種類があって」
「基本近寄らないと何もしてこないね」
「そうだ、知ることが大事なんだ」
妹と弟に話してだった。
そのうえで森の中の散策を三人でしていった、その途中何もなかったが今泊っているホテルに帰る時にだ。
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