新オズのリンキティンク
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第二幕その七
「わしもな」
「そうしようね、ただね」
「ただ。何じゃ」
「それまではこの街を楽しむね」
「その全てをな」
「そして私達もだね」
「一緒じゃよ、では明日は野球じゃ」
笑顔で言ってでした。
リンキティンク王は皆と同じホテルで休みました、何と同じホテルで皆は宮殿の様な別棟で休んでです。
リンキティンク王はボボ王子と共にホテルのロイヤルスイートで休みました、そして次の日の朝です。
和風の朝食を前にしてです、こんなことを言いました。
「この朝ご飯もよいのう」
「卵焼きにですね」
「お味噌汁があって」
「お漬けものもありますね」
「そして海苔も」
「納豆もありますね」
「白いご飯でな」
ナターシャ達五人にお話します。
「この街も日本の街であるからな」
「そうですよね」
「食べものも街並みも日本で」
「お笑いもそうですから」
「勿論食べものもで」
「朝ご飯もですね」
「日本のものじゃ、この日本の朝ご飯もじゃ」
まさにというのです。
「最高じゃ」
「全くですね」
「本当に美味しいですね」
「それじゃあですね」
「楽しくですね」
「この朝ご飯もですね」
「食べようぞ、ただ聞いたが」
ここでリンキティンク王は納豆を見て言いました。
「この納豆は外の世界の大阪では食べんそうじゃな」
「いや、食べてますよ今は」
神宝が答えました。
「皆そうしてます」
「結構出回ってまして」
ジョージも言います。
「食べてますよ」
「これが美味しいですしね」
カルロスは納豆の味のことをお話しました。
「あっさりしていて」
「確かに匂いは凄くて糸も引いてますが」
恵梨香は納豆のこのことを言いました。
「美味しいですよね」
「私達も食べます」
ナターシャは微笑んで言いました。
「自分達のお国にいた時は噂に聞いていただけですが」
「わしははじめて見て腐っておると思った」
リンキティンク王は笑ってこう言いました。
「糸を引いておって臭いからのう」
「ははは、そうだよね」
魔法使いはリンキティンク王に笑って応えました。
「納豆はね」
「うむ、食べられるのかとな」
「思うね」
「しかし食べてみるとな」
「恐る恐るね」
「ご飯と合ってな」
「美味しいね」
「だから今は食べる」
そうしているというのです。
「楽しくな」
「そうだね」
「うむ」
まさにというのです。
「納豆もいいのう」
「そうだね」
「私は最初これは無理と思ったわ」
アン王女は笑って述べました。
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