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夢幻水滸伝

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第二百九十八話 艦上の会談その五

「そのことで話す相手で」
「それで三つの州をどう治めるか」
「そうしたことを二人でどうするか」
「それを考えるモン同士や」
「それやとな」
 エミリーは言った。
「争うことはないわ」
「あらゆる意味でな、ほなな」
「ああ、これからはな」
「一緒にやってこうか」
「起きた世界で友達同士やし」
「こっちの世界でもな」
 二人は笑顔で言い合ってだった。 
 ここでこの世界で共に一つの勢力としてやっていくことを決めた、このことを即座に宣言してそのうえでだった。
 二人で食事の場を持ったがそれはそのまま艦内のエミリーの部屋で行った。エミリーはそこでティーボーンステーキを食べつつ言った。
「ほなまずはな」
「ウエストバージニア州やな」
「あの州を統一していこな」
「そやな」
 ホーソーンもティーボーンステーキを食べつつ応えた。
「まずは」
「それで統治はな」
「それぞれの政聞いたらな」
 それならと言うのだった。
「もうな」
「問題なくやってるな」
「それやとな」
「そのままやっていこな」
 政、内政はというのだ。
「インフラ整えて産業発展させて」
「学校も建ててな」
「勿論治安もよおして」
「いい勢力にしていこうな」
「そのうえで」
 エミリーはグラスのワインを飲んで言った。
「ウエストバージニア州や」
「あの州を統一していこうな」
「南北からな」
「州の街や村にどんどん使者を送って」
 そうしてとだ、ホーソーンもワインを飲んで言った、飲んでいるワインは赤でありステーキにもよく合っている。
「そうしてな」
「降る様に言っていこうな」
「そして降れば」
「それでよし」
「自分から降る街や村は受け入れて」
「どうしてもというとこだけ兵を送る」
「そうしてこな」
 ウエストバージニア州はというのだ。
「そうしよな」
「そうして統一を進める」
「是非な」
「それでやけどな」 
 エミリーはここで難しい顔になり話した。
「北のことは聞いてるやろ」
「メルヴィルさんやな」
「あの人は凄い勢いで勢力を拡大させてる」
「あの人にどうするかやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「私等あの人とは先輩後輩で」
「お付き合いあってもな」
「特にな」
 これといってというのだ。
「親しくないし二人でやっていっても」
「あの人とはな」
「どないしてくか」
「それが問題やな」 
 ホーソーンも言った、今はマッシュポテトを食べている。他にはボイルドベジタブルとコーンスープがありデザートはケーキである。
「ほんまな」
「戦になるかもな」 
 エミリーは危惧する顔で話した。 
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