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X ーthe another storyー

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第十六話 交流その十四

「そうしないといけないからな」
「まさにですよね」
「何かあったら国民の人達の命を守る」
「一人でも多く救い出す」
「それこそがですね」
「俺達の仕事だからな」
 自衛官のというのだ。
「だからな」
「それで、ですか」
「困った時はお互い様」
「志勇さんへのお礼はいい」
「それよりも人を助けろ」
「そう言われるんですね」
「そうだよ、いざって時はな」 
 国民に危機が来ればというのだ。
「助けていこうな」
「わかりました」
「そうしていきます」
「国民の人達を助けます」
「守って」
「PKOだってそうだろ」
 自衛隊の海外での活動の一つであるこちらの話もした。
「困っている人達の為の仕事だろ」
「そうですね」
「言われてみれば」
「そちらになりますね」
「だからな」
 微笑んでさらに話した。
「俺達の仕事はな」
「人を助ける」
「自分達の全力を使って」
「そうしてですね」
「時には命もな」
 これもというのだ。
「賭けるものだろ」
「そうですよね」
「本当にいざという時は」
「そうもしますね」
「そうした仕事ですね」
「そのことも忘れないでくれよ」
 ここでも草薙は優しかった、そうした目と声で語っていた。周りもそんな彼の言葉を聞いて頷いている。
「頼むな」
「はい、そうしていきます」
「これからも」
「何があっても」
「俺もな」
 草薙はここでだった。
 一瞬だが辛い顔になった、自分のことを考え。そうして言うのだった。
「出来る限りそうしていくしな」
「出来る限りですか?」
「志勇さんは絶対に大丈夫ですよ」
「誰よりも」
「俺達なんかよりもですよ」
「ずっとですよ」
「そう言ってくれるか、やっぱり人間もな」
 やはり自分のことを考え言うのだった。
「大事だよな」
「そうですよ」
「誰かを守るのが力ですよね」
「その為にあるものですよね」
「志勇さんの言われる通りですよ」
「そうだよな」
 周りのその言葉に頷いた。
「やっぱりそうでないとな」
「ええ、そうですよ」
「じゃあ何かあったら」
「その時はですね」
「力を使わないとな」
 こう言うのだった、そしてこの日も軍務に励み。
 部隊の隊長にだ、こんなことを言われた。 
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