夢幻水滸伝
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第二百九十五話 情報収集の結果その六
「それぞれの街や村がどうしていきたいかもな」
「そこまでですね」
「また言うけどアサシンは暗殺をやるやろ」
エミリーは再びこのことを話した。
「それやとな」
「はい、情報収集を徹底的に行う」
「暗殺する相手のことを徹底的にや」
「暗殺の前に」
「そうせんと暗殺出来ん」
「相手を熟知しないと」
「その隅から隅までな」
それこそというのだ。
「そうせな出来ん」
「そうですね」
「それでや」
「その情報収集をですね」
「それぞれの街や村に対してな」
「行ったのですね」
「それで何をしたいのか、何が欲しいか」
それぞれの街や村のというのだ。
「把握してきたし」
「欲しいものをですか」
「こちらが提示出来たらな」
「こちらに降すことが出来ますね」
「そや」
まさにというのだ。
「それでや」
「これからですね」
「使者を送るにしてもな」
「その欲しいものをですね」
「こっちが提示出来たらな」
それならというのだ。
「出すで」
「そうしますね」
「ああ、ほなやるで」
「その様に」
「これからはな」
「わかりました」
首もそれならと頷いた、そしてだった。
エミリーはペンシルバニア州のまだ降っていない街や村にそれぞれ使者を送ってそのうえで彼等が欲しいものを提示した。
そのうえで降る様に言うとだった。
「増々です」
「降る勢力が増えたな」
「はい」
フィラデルフィアの市長はエミリーに共に昼食を摂りつつ話した。
「そうなりました」
「こっちが圧倒的な勢力でもな」
「勝てないと思ってですね」
「降ってな」
エミリーは市長にハンバーグステーキを食べつつ話した、見れば五百グラムは普通にある極めて大きなものだ。
「こっちに入る場合もある」
「事実そうした街や村も多いですね」
「これまでな」
「旗揚げされて」
「すぐにそうした街や村が出たな」
「はい」
まさにとだ、市長もハンバーグステーキを食べつつ応えた。
「このフィラデルフィア周辺からも」
「どんどん出て来てな」
「忽ち一角の勢力になりましたね」
「そうした街や村は今もな」
「あります」
「それで降る様に言ってもな」
使者を送ってというのだ。
「降るしこっちの善政を見てもな」
「同じですね」
「そや、けどな」
「それに加えてですね」
「相手が欲しいものとかな」
「行いたいことをですね」
「知ってな」
そのうえでというのだ。
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