八条学園騒動記
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第六百九十五話 何でも飲む国その七
「それが働かないって」
「そうだな」
「ライバルがいい商品出したり」
「いい商売方法出すとな」
「それかこっちがミスしたら」
「そうしたらな」
洪童も話した。
「簡単にな」
「落ちるからね」
「だが韓国の財閥は政府とも関係が深くてな」
「ああ、政府と癒着していたんだ」
「政党ともな」
「それでなんだ」
「中々な」
財閥の勢力の縮小がというのだ。
「進まなかった」
「そうだったんだね」
「しかもな」
洪童はトムにさらに話した。
「韓国は地球にあった頃は国土が狭かった」
「確か分裂していたね」
トムはこのことを話した、当時の韓国が分断国家であったことは歴史においてもよく言われることだ。
「北朝鮮があって」
「ずっとあの国を認めていなかったがな」
「不当な政権だって?」
「向こうもそうだったがな」
北朝鮮側もというのだ。
「自分達こそ正統だと言ってな」
「相手はそうじゃないって」
「そう言い合ってな」
そうした状況であってというのだ。
「分裂していた」
「そうだったね」
「それで只でさえ広いと言えないな」
「そこでだね」
「半島の南半分でな」
それだけの領土でというのだ。
「やっていてしかも首都に人口の四分の一がいた」
「それは多いね」
トムも聞いて驚いた。
「今じゃ考えられないよ」
「星系単位でもな」
「首都に人口の四分の一が集まるなんて」
「首都圏だと半分だった」
韓国の全人口のだ。
「そうだった」
「物凄いね」
「そうした国家状況で政府特に大統領の権限も強くてな」
このこともあってというのだ。
「中央集権型だった」
「それで財閥もなんだ」
「政府と関わるとな」
そうなればというのだ。
「もう半民半官となってな」
「それでなんだ」
「不祥事があってもな」
「問題じゃなかったんだ」
「国民があれこれ言っても」
「政府と関わってたら」
「その分強くしかも国家経済のかなりの部分を占めていた」
当時の韓国経済のだ。
「だからだ」
「そこまでだとわかるよ」
ベンもだった。
「財閥が強くなり過ぎてね」
「中々その問題が解決しなくてもだな」
「わかるよ」
「そして昔からだが」
洪童はあらためて話した。
「日本ばかり見てだ」
「やっていってたから」
「財閥の問題よりもね」
「日本に対抗することにだね」
「必死になっていてな」
それでというのだ。
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