ヘタリア学園
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第千百四十一話 一人ぼっちは嫌だ
第千百四十一話 一人ぼっちは嫌だ
ラトビアのクリスマス。とりあえずお呼びはかかっていません。それも誰からもです。彼は自分のお家の中でぽつんとなってしまっています。
「うう、リトアニアはポーランドと一緒で」
リトアニアはやっぱりクリスマスもポーランドと一緒にいるのでした。まさに二人は一つです。その絆はバルト三国よりも強いかも知れません。
そしてエストニアもまた。
「エストニアはエストニアでフィンランドさんと予定があって。何で僕には誰もいないんだろう」
こうした時二人が羨ましくなります。ましてやいつも隣というか周りに台湾と韓国が呼ばれなくてもいる日本や無二の相棒や兄弟がいるドイツやイタリアなんて。夢みたいな話です。
「結局誰かお友達作らないといけないのかな」
「よお、いるか?」
「プレゼントあげに来たぜ」
ところがその彼のところにサンタ姿のイギリスとフランスがやって来ました。
「ほら、これな」
「受け取ってくれよ」
「あれっ、イギリスさんにフランスさん」
ラトビアは泣きそうになっていたのを途中で止めて二人に顔を向けました。
「何でここに?」
「今年は生徒会でサンタやってんだよ」
「だからなんだよ」
それで来ているというのです。
「それで何だ?」
「他に贈り物が欲しいみたいだな」
二人は寂しそうにしているラトビアに気付きました。さて、何がはじまるのでしょうか。
第千百四十一話 完
2009・12・30
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