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X ーthe another storyー

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第十三話 母親その十二

「やっぱり二人よりもな」
「三人でな」
「それで食べた方が寂しくない」
「二人だとか」
「父さんはまだ退院出来ないしな」
 このこともあってというのだ。
「寂しいからな」
「だからか」
「お前が毎晩来て一緒に食べてくれるならか」
「嬉しいか」
「俺達にしてもな」
「それならな」
「明日は中華にするわね」
 小鳥は料理の話をしてきた、神威の言葉を了承と受け取ってそのうえで彼に対して言うのであった。
「麻婆豆腐作るわね」
「その料理か」
「ええ、あと焼売も買って」
 そうしてというのだ。
「そちらもね」
「出してくれるか」
「そうするね、中華もね」 
 このジャンルの料理もというのだ。
「いいわよね」
「そうだな、じゃあ明日もな」
「三人で食べよう」
「ならな」
「それで今はね」
「この軍鶏鍋をだな」
「食べようね、最後はね」 
 小鳥は鍋を食べつつ話した。
「雑炊がいい?」
「最後はか」
「そう、それにする?」
「頼む」
 神威は微笑んで答えた。
「それならな」
「じゃあ雑炊にするわね」
「雑炊か、いいな」
 封真も雑炊と聞いて言った。
「温まるからな」
「そうよね」
「それならな」
「最後はね」
 〆はというのだ。
「雑炊にするわね」
「宜しく頼む」
「それで温まって」
 最後の雑炊でもというのだ。
「お風呂に入って」
「寝るか」
「そうしましょう、ただ予習と復習もね」
 小鳥はそちらの話もした。
「しないとね」
「そうだな、そちらも忘れたらいけないな」
 封真は勉学のことにも応えた。
「俺達は学生だからな」
「そうよね」
「それじゃあな」
「ええ、夜はね」
「食べた後はね」
「それぞれお風呂に入ってな」
 そしてというのだ。
「勉強もしてな」
「それから寝ましょう」
「そうしような」
「そういえば二人共成績はよかったな」
 神威は勉学の話を聞いて言った。
「そうだな」
「まあ上位というとね」
「俺達はそうだな」
 二人共言われて確かにという顔で応えた。 
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