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ヘタリア学園

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第千百三十二話  五人のサンタ

第千百三十二話  五人のサンタ
 アメリカは五人全員のサンタの服を出してです。そのうえで言うのでした。
「それじゃあ皆にプレゼントを配りに行こうよ」
「それで出したんだ」
「そうさ、銘々のあげたいものをあげるんだ」
 ロシアに答えます。何気に贈る相手の欲しいものを渡そうと考えてはいません。この辺りも実にアメリカらしいと言えばらしい話であります。
「じゃあ行くか、五人で」
「何かいきなり話が決まったな」
 フランスは思わずこう呟いてしまいました。けれど何だかんだで五人共もうサンタの服を着ています。何だかんだで乗り気の様です。
「まあいい。行くとするか」
「そうだね。最初は何処に行こうかな」
 ロシアは温厚な笑みを浮かべて言いました。
「そうだな、暖かいところがいいね」
「俺はオーストリアとドイツとハンガリーとベトナム以外なら何処でもいいけれどな」
「御前まだそんだけの相手と揉めてるのかよ」
「僕は韓国は行かないあるぞ」
 イギリスはフランスに突っ込みを入れて中国はそこはお断りと言います。そしてアメリカ自身にしてもこんなことを言い出す始末です。
「僕はキューバは素通りだな」
「あれっ、キューバ君のところはあったかいのに」
 ロシアはキューバのところに行きたかったみたいです。何はともあれ五人のクリスマスの押し売り活動が今幕を開けました。傍迷惑なことに。


第千百三十二話   完


                                        2009・12・25
 
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