八条学園騒動記
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第六百九十四話 連合から見たエウロパの食事その十二
「香辛料を沢山使っていてね」
「ワインじゃ合わないわね」
「そうなるよ」
「そうよね」
「けれど合わないかっていうと」
「そうでもないわね」
「やっぱり辛いタイ料理でも」
こちらは唐辛子をよく使う。
「中華料理でも四川料理は辛いけれど」
「ワインにも合うわね」
「そうだよ、それで実は韓国料理にも」
「お肉が多いから」
「合うよ」
「そうなのね」
「今一つピンとこなくても」
韓国料理とワインの組み合わせはというのだ。
「これでね」
「じゃあ今度焼肉したら」
「ワイン飲んでみようね」
「それじゃあね」
「まあ焼肉といっても」
ルーシーが言ってきた。
「お肉を焼いてそれかっていうと」
「違うよ」
「そうよね」
「タレがあるから」
「焼肉の」
「それがあるから」
だからだというのだ。
「焼肉になるんだよ」
「ただお肉焼くだけじゃないのね」
「そうだよ、韓国料理の焼肉は」
「タレもあるから」
「焼肉だよ」
「そうよね」
「そこの区分はね」
それはというのだ。
「結構大事だよ」
「ただお肉を焼くだけじゃないってことね」
「そうだよ、やだ焼いただけなら」
肉をというのだ。
「またね」
「違うのね」
「そうだよ」
「タレね」
「外で焼いて」
そうしてというのだ。
「ソースだとね」
「それってね」
「バーベキューだよ」
この料理だというのだ。
「また違うよ」
「そうよね」
「それで切って焼いて」
ベンはさらに話した。
「フォークとナイフで食べるなら」
「ステーキね」
「オーストラリア人の大好きなね」
そうしたというのだ。
「それだよ」
「そうなのね」
「だからね」
それでというのだ。
「ただ焼いただけではね」
「ないのね」
「焼肉はね」
「成程ね」
「それで今度焼肉したら」
「お酒はワインね」
「ビールじゃなくて」
焼肉にビールはこの時代でも王道である。
「そちらをね」
「飲むのね」
「そうしよう」
「わかったわ、それじゃあね」
「皆でね」
そうしようとだ、ベンは笑顔で話してだった。
焼肉とワインの話もした、そして実際にその用意もするのだった。
連合から見たエウロパの食事 完
2022・12・2
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