X ーthe another storyー
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第十二話 風使その二
「僕も思いました」
「あの人について」
「そうです、幸せになって欲しいですよ」
「奇麗でしかも」
「物凄く礼儀正しくて優しくて」
「お人柄もいいですね」
「ですから」
それでというのだ。
「是非共」
「全くですね」
「はい、幸せになって欲しいです」
こうした話を編集部でしつつ仕事に励んだ、編集部員の仕事は多忙であり時間はあまりない。だがそれでもだった。
征一狼は家族との時間を大事にししかもだった。
修行の時間も持っていた、それは今もであり。
着物と袴に着替えて玳透と修行をしてその中で彼に言った、勿論彼も今は着物と袴に着替えている。
「また一段と腕を上げましたね」
「そうですか、僕は自分ではです」
「まだまだとですね」
「思っていまして」
玳透は修行をしつつさらに言った。
「征一狼さんの様にです」
「強くですか」
「なりたいと思っていて」
それでというのだ。
「修行が足りないとです」
「思われていますか」
「はい」
そうだというのだ。
「本当に」
「玳透君はそう言いますが」
それでもとだ、征一狼は謙遜する彼に笑顔で話した。
「日に日にです」
「強くなっていっていますか」
「これだけの腕なら」
共に風を操りつつ話した。
「丁様もです」
「お護り出来ますか」
「必ず。若し僕達に何かあり」
そうしてというのだ。
「丁様の身に危険が迫れば」
「その時はですか」
「玳透君がです」
まさに彼がというのだ。
「丁様をお願いします」
「わかりました」
玳透は征一狼に確かな声で応えた。
「丁様にはです」
「指一本ですね」
「触れさせません」
「お願いします、ただです」
征一狼は約束した玳透に微笑んで話した。
「それまでは僕達が戦います」
「天の龍の七人が」
「そうします、間違ってもそれまではです」
丁に敵が近付くまではというのだ。
「くれぐれもです」
「敵とはですか」
「戦わないで下さい」
「僕が天の龍ではないからですか」
玳透は征一狼に尋ねた。
「それは」
「惨いことを言う様ですか」
「いえ、わかっています」
玳透は微笑んで応えた。
「そのことは」
「そうですか」
「はい、天の龍の力はですね」
「違います、地の龍に対することが出来るのは」
まさにというのだ。
「天の龍だけです、ですから」
「地の龍の七人にはですか」
「僕達が向かいそして」
征一狼はさらに話した。
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