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おぢばにおかえり

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第七十三話 態度が少しその二十

「本当に」
「それでも普通にいられるのは」
「それ自体がおかしいわよ」
 そもそもです。
「おかしな人がおかしなことをしても処罰されないと」
「その場所自体がおかしいですか」
「新一君高校でもこっちに来てよかったかもね」
 私は心から思いました。
「奈良県はそうだと」
「そうですか」
「ええ、そのうちとんでもなく腐敗するわ」
「もうしていません?」
「そうかもね」
 言われてみればです。
「そんな人がいられること自体がおかしいから」
「それならですね」
「もうね」
 既にです。
「とんでもなく腐敗しているかも知れないわね」
「そうですよね」
「学校の先生は悪いことしても捕まらないのは」
「新一君がよく言ってるけれど」
「その先生から思ったことです」
 こう私にお話してくれました。
「本当に」
「そうした事情があったのね」
「そうです、僕も理由なくて嫌わないつもりですし」 
 新一君の癖性分のお話にもなりました。
「部活に入らないことも」
「そうした事情があるってことね」
「暴力教師に暴力受けても殴られ損ですから」
 しかも殴るどころでないです。
「相手が捕まらないなら」
「クビにすらならないならね」
「だから入らないんです」
「トラウマになってるのね」
「無茶苦茶やってるのこの目で見て驚きましたから」
「暴力振るってる場面を?」
「それで何もされないんですよ」
 処罰の類をです。 
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