おぢばにおかえり
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第七十三話 態度が少しその十八
「ちょっとしたことで部員に期待していないですから」
「自分の要求通りでないとすぐに切り捨てるの」
「はい、それでテスト前でも強引に部活したりしますし」
「普通休むわよね」
「中学校では駄目らしいですが何処かの合宿に参加させたり」
「部を強くする為ではあるわね」
「そうしたら自分の評価上がるんで」
教師としてのそれがです。
「だからそうしたこともなんですよ」
「するのね」
「生徒はどうなってもよくて」
「自分の評価がなのね」
「だから試合に負けたら部員全員丸坊主にさせて自分はしないです」
「あっ、それでわかったわ」
私もです。
「その先生どんな人か」
「わかりました?」
「自分は悪くないって考えて悪いのは全部他人ね」
「ですね、僕もそう思います」
「昔野球部が試合に負けて全員丸坊主にしたことがあるの」
天理高校の野球部は丸坊主でなくてもです、反省の意味だったみたいです。
「そうしたら監督さんもね」
「丸坊主になったんですか」
「そうだって聞いてるわ」
「それが普通ですか」
「試合に負けるのは選手の責任だけじゃないでしょ」
「監督さんの責任でもありますね」
「それでね」
私はさらに言いました。
「顧問の先生も同じでしょ」
「監督さんと」
「指導してるんだから」
「そうなりますね」
「それで自分だけしないっていうのはね」
このことを聞くとです。
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