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新オズのカボチャ頭のジャック

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第三幕その九

「この蘇を食べていたんだよ」
「そうなんだね」
「その蘇を出すとはね」
「こちらもお話に出たからよ」
 オズマはにこりとして答えました。
「出したの」
「そうなんだ」
「それで今から食べられる人はね」
「皆でだね」
「蜜柑も食べて」
 そうしてというのです。
「お茶を飲んで」
「蘇もだね」
「食べましょう」
 こう言ってでした。 
 皆でデザートの蜜柑を食べてお茶を飲んでです。
 蘇も食べました、その味はといいますと。
 まずオズマが言いました。
「チーズね」
「そうですね」
 ジョージがその通りだと答えました。
「これは」
「間違いないですね」 
 神宝も食べて思いました。
「これは」
「色は茶色ですがチーズですね」
 ナターシャも言います。
「味も匂いも」
「美味しいですね」
 カルロスも食べつつ言いました。
「チーズですから」
「乳製品だからですね」
 恵梨香も食べて思いました。
「チーズなんですね」
「そうね、あと酪や醍醐もあるけれど」
 オズマはこうした食べもののお話もしました。
「酪は飲むヨーグルトで醍醐は普通のヨーグルトみたいね」
「そちらですか」
「私が聞いた限りではね」
「その通りだよ」
 教授も蘇を食べています、そのうえでお話してきました。
「今調べてわかっている限りではね」
「酪は飲むヨーグルトで醍醐は普通のヨーグルト」
「どうやらね」
 こう恵梨香にお話します。
「だからどれも美味しいよ」
「それで蘇は聖徳太子さんがお好きで」 
 オズマは今はオズの国にいるこの人のお話をしました。
「いつも食べているのよ」
「そうですか」
「あと他の乳製品もね」
 蘇以外にもというのです。
「色々とね」
「召し上がっておられるんですね」
「そうなのよ、とても頭がよくて勉強家で」
 聖徳太子という人はというのです。
「神通力まで持ってるのよ」
「凄い人ですよね」
「まるで超人よ」
 こう恵梨香にお話します。
「あの人は」
「そうした凄い人ですか」
「乗馬してお空も飛べるし」
「魔法みたいですね」
「魔法も使えてそちらの免許もよ」
 そちらもというのです。 
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