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少女を助けて得たもの

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第一章

                少女を助けて得たもの
 道に迷っている茶色の髪の毛を伸ばした明るく可愛い顔立ちの幼稚園児位の女の子を見付けてすぐにだった。
 山口翔平色白で面長の顔に眉毛が薄い明るい顔立ちで黒髪をやや長く伸ばしている長身ですらりとしたスタイルのサラリーマンの彼は。
 女の子にここにいる様に言ってすぐに警察に通報した、すると。
 すぐに最寄りの交番から警官が来て彼に言った。
「最近女の子を助けても」
「不審者とか言われますよね」
「そんな風ですからね」
 警官は山口に話した。
「ですから我々に通報してくれて」
「よかったですね」
「賢明な判断です」
 警官は山口に笑顔で話した。
「それでは後はです」
「この娘をですね」
 山口は警官に女の子を見つつ話した。
「助けてくれますね」
「お任せ下さい、それでは貴方のことも」
「僕のこともですね」
「この娘がご家族の元に戻れたら連絡しますので」
「では」
 山口は警官の言葉に頷いて自分の携帯の電話番号を話した、そのうえで去り暫くして女の子のポーチに住所と電話番号が書いてあったのでそこに連絡して無事に家族に迎えに来てもらったと連絡を受けた。 
 彼はこれでよしと思ったが後日だった。
 市立病院に仕事に行くとだった。
 そこにあの時の少女がいて彼を見て言った。
「あの時私を助けてくれたお兄ちゃん?」
「あれっ、君はあの時の」
 山口もその娘を見て言った。
「どうしてここに」
「お姉ちゃんを迎えに来たの」
 女の子はこう答えた。
「もうお仕事終わるから」
「そうなんだ」
「お姉ちゃんこの病院でナースをしてるの」
 女の子はあどけない声で話した。
「それで今日はお仕事終わりだから」
「迎えに来たんだね」
「うん、お母さんと一緒にね。これから一緒にお買いものに行くの」
 山口に笑顔で話した、そうした話をしている時にだ。
 女の子がそのまま成長した様な顔立ちと髪型で一六四程の背に見事なスタイルをナース服で包んだ山口と同じ位の年齢の女性が来た、彼女は。
 女の子のところに来てだ、笑顔で言った。 
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