この子がいいと言って
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第二章
そこに雄のチャトラの猫がいた、ジョンソンはその猫を見て親戚に言った。
「猫飼いはじめたのか」
「ああ、保護猫を引き取ってね」
親戚の三十代の金髪で青い目の男が答えた。
「家族に迎えようと話していたら」
「そこでか」
「猫を探していたら」
「この子が言ったのよ」
妻の茶色の長い髪の毛に緑の目の三十代の女性も言ってきた、短い金髪に緑の目の明るい顔立ちの男の子を見ながら。
「イーストンがね」
「この子にしようってか」
「画像を見て」
そしてというのだ。
「もうね」
「その瞬間にか」
「ええ、タイニーっていうけれど」
その猫を見つつ話した。
「この子をね」
「見てか」
「それで僕達もそれならとなって」
また親戚一家の夫である彼も言ってきた。
「施設に行ったら」
「タイニーもイーストンに会うとすぐに懐いて」
そしてというのだ。
「それでね」
「家族に迎えたんだな」
「そうなんだよ、それからもう」
「ニャ~~ン」
タイニーはイーストンに寄り添っている、イーストンもその彼と遊んで笑顔でいる。
「タイニーボール投げるからね」
「ニャオン」
彼がボールを投げるとそこに飛んで行ってそれで遊ぶ、イーストンはその彼の様子を傍まで行って笑顔で見ている。
両親はそんな彼を見つつジョンソンに話した。
「もう十歳でね」
「猫としては結構お爺さんだけれど」
「子供のイーストンとね」
「凄く仲良しよ」
「そうなんだな、猫と子供って相性いいんだろうな」
笑顔でだ、ジョンソンはこう言ってだった。
ペットショップの話をしてだ、あらためて言った。
「こうしたこともあったしな」
「そうなんだ、その子達も幸せになれるよ」
「うちみたいにね」
「ヘイリーの言う通り猫と子供は相性がいいから」
「きっとね」
「ああ、そうだよな」
ジョンソンは楽しく遊ぶイーストンとタイニーを見つつ夫婦に応えた、そしてアメリカに帰った時に。
ペットショップの店員があの少年とリリーが昨日店に来たと笑顔で言われた、二人共とても仲がよく幸せに満ちた姿だったと。
この子がいいと言って 完
2023・3・17
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